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アート会長の淫行事件ドロ沼展開に見るグラビアアイドル界”枕営業”の闇と本音

 引越し業大手「アートコーポレーション」の寺田寿男会長が、芸能プロダクションの社長(当時)に紹介された未成年の美少女タレントと淫行したとして書類送検され、会長職を辞任した。この事件は、芸能プロ前社長の山口公義容疑者も、会長に紹介した16歳の少女と淫行したとして児童福祉法違反の疑いで逮捕されているほか、山口容疑者らが今春、寺田会長に対して19億円もの損害賠償請求訴訟を起こし、反対に寺田会長が山口容疑者らを恐喝容疑で刑事告訴するなど、ドロ沼の展開となっている。そこで筆者は山口容疑者や被害者の少女タレントとも知り合いだというグラドルのAさんを直撃。そこからは”枕営業”がはびこる芸能界の乱れた実態が浮かび上がってきた。

 「アート引越しセンター」として知られる上場企業を妻の千代乃社長と二人三脚で築いた寺田会長が起こしたこの事件は、関係者の証言やこれまでの報道などを総合すると”壮大な美人局”ともいえそうな様相を見せているのだが、その概要をまとめるとこうなる。

 寺田会長は昨年6月23日、顔見知りだった山口容疑者から当時18歳だったドイツ生まれの美少女タレントを紹介されたという。

 山口容疑者は雑誌の取材に対して、当時業務提携していた別の芸能事務所の女社長から、寺田会長にお願いをすれば「吉本(興業)の番組にも(タレントを)出演させてもらえる」などといわれて、少女を紹介したと話している。

 その翌日、寺田会長は都内のマンションに少女を呼び出し、口淫させるなどして5万円を渡し、その後、何度もこの少女と会って、そのたびに数万円を渡し、本番も含めた性行為を繰り返していたという。

 さらに、寺田会長は同時期に当時16歳だった日本人の少女も紹介され、キスをするなどして3万円を渡すなど淫行をしていたというのだ。

 今回、寺田会長は、この16歳少女への淫行で書類送検されたのだが、大企業の代表者として18歳の少女への行いも倫理的に許される話ではないだろう。

 一方、山口容疑者といえば、日ごろは「樋口龍太郎」と名乗り、今春にはモデル志望の女性を暴行したとして逮捕された人物だった。

 この暴行事件では、なぜかその後、被害者の女性が所在不明となり、不起訴になったというのだが、その際も、山口容疑者については所属のタレントに手を出し、枕営業なども強要することで悪名高いと報じられていた。

 そして今回、山口容疑者は所属のタレントである16歳の少女に手を出したとして逮捕されたのだが、渦中の少女2人について、雑誌では「2人とも、寺田から仕事がもられると思ったから我慢したと言ってました」などと語り、自分が紹介した少女2人が、実質的に枕営業をしていたことを認めてもいたのだった。

 そして今回、筆者が直撃したAさんは、グラドルが事務所の社長やスポンサーなどから性的行為を求められることは「よくある話」としたうえで、こう証言した。

「それを受け入れるか、受け入れないかは本人次第ですよ。私は迫られても断っているし、無理やりなんて簡単にはできないはず。(山口容疑者は)そこまではしない人でしたよ。それで、もし当人が受け入れたならば、それは本人にも下心があってしたことですからね。実際にどんな仕事をもらえたかは関係なく、本人たちが納得していれば、あまり騒ぐ話じゃないと思いますよ」

 ちなみに山口元代表については「基本的に女好きで、気に入った女性は、とりあえず口説いてみるタイプですね。よくいるでしょ、そういう人。でも、それで恨まれたとかいった話は、私は聞いてないです」ともいうのだ。

 そして今回、”被害者”とされている18歳と16歳の少女についても、Aさんは顔見知りで、16歳の少女は昨年末にすでに事務所を辞めており、18歳の少女も年明けに「ドイツに帰国している」(Aさん)というのだが、この2人が山口社長を恨んだり、怒ったりしていたのではないかと問うと、こう答えた。

「彼女たちは、社長に対して、そちらが思うような感情は持っていなかったです。部外者の私が余計なことをいうわけにもいかないですけれども……本人たちが納得していることについて、そんなに騒ぐこともないんじゃないでしょうか」

 とはいえ、こうしたグラドルたちの思惑とは裏腹に、この事件は、大人の欲望がド派手にうごめく壮絶な展開を見せている。

 山口容疑者は、寺田会長が淫行をしたことを責める形で、2人に対する示談金として2,000万円以上を支払わせた。だが、示談の条件のなかに、2人に対して仕事を斡旋するという話があったが、寺田会長がそれを「実行しなかった」として、さらなる”協力”を要求し続けた。

 さらにその後、山口容疑者は、2人のプロモーションの権利などを別会社に譲渡したとし、その会社が2人の映画出演やCDデビューの活動を行ったが、淫行による精神的な被害で仕事ができなくなったなどとして、なんと3月に、寺田会長とアートコーポレーションに対して19億円もの損害賠償を求める裁判を、東京地裁に起こしたのだ。

 寺田会長はその裁判の過程で、自ら少女2人と性行為をしたことを素直に認めたが、一方では山口容疑者らを恐喝容疑で大阪府警に告訴し、今も捜査が続いている。

 そして山口容疑者は、自ら16歳の少女と淫行していたとして5月に逮捕されたが、山口容疑者らは、一連の騒動の最中に、自分たちが裏社会の人間と思われる人物から「裁判をやめろ」と脅され、実弾が送られてきたなどとも訴えている……。

 文字通りグチャグチャの展開といえるのだが、Aさんのいうように、もしかしたら当事者の少女たちは、寺田会長から提供された金銭で満足していたりするのかもしれない。

 だが、山口容疑者に渡った2,000万円以上のうち、どれだけ少女たちに渡っていたかは不明なほか、自分たちをネタに前社長らが19億円もの金を要求していることについて、彼女たちは、どのように考えているのだろうか。

 今回の事件では、未成年も含めたグラドルを取り巻く世界で、身体を張った営業が実際に行われていることが如実になったが、おそらくそれは氷山の一角なのだろう。

 アートコーポレーションは今回の不祥事に対して、警察の捜査を見守ると同時に、山口容疑者らの主張する”損害”は「完全な捏造」として民事訴訟は「不当な請求であるので断固戦う」とのコメントをメディアに出している。

 それだけに今後、裁判や警察の捜査が進むなか、グラドルを取り巻く爛れた芸能界の実態が、さらに表沙汰となることも十分に考えられるのだった。
(文=原田翔)

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最終更新:2010/06/07 13:53
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