サッカー日本代表・中澤『クレしん』出演 人気アニメを侵食する宣伝戦略
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サッカー日本代表の中澤佑二選手が、アニメ『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日系)で声優に初挑戦し、本人をイメージして描かれた”サッカー仙人”役で出演することが決まった。中澤が登場するのは、6月11日に放送される「サッカー太郎の鬼退治だゾ」というエピソード。サッカー仙人は、主人公・野原しんのすけら鬼退治の一行にサッカーテクニックを伝授するという。同アニメ初のサッカー選手の声優出演に、中澤選手はアニメ公式ホームページで次のように感想を述べた。
「お話をいただいたときはすごくうれしくて、”よし、これでオレも声優デビューだぜ!!”みたいなノリだったのですが、実際やってみるととても難しくて…声優さんたちのすごさを改めて実感しました!(サッカー仙人の感想は)スタッフの方が、すごく気を遣って描いて下さったんだなって思いました(笑)! イラストで描かれるときって、極端に髪をボサボサにされたりとか、アタマだけ強調されることがよくあるんですけど、今のボクを忠実に描いてくれたので、ボクとしてはかなりカッコよくできあがっていると思っています!」
『クレヨンしんちゃん』には、これまでにも数多くの著名人が出演してきた。昨今増加傾向にある、アニメへのタレントの本人出演についてあるアニメ雑誌の編集者は次のように明かした。
「『クレしん』には、『藤岡弘、探検シリーズ』のパロディー『野原ひろし探検隊』に藤岡弘、が出演。また、映画『銀幕版 スシ王子! ~ニューヨークへ行く~』公開前に同映画出演のKinKi Kids・堂本光一とKAT-TUN・中丸雄一が登場したほか、映画『フレフレ少女』公開時には主演の新垣結衣も出演。劇場版には内村光良らNO PLAN、故・丹波哲郎、ジェロらもアニメ化されて本人役で出演しています。映画版の『ポケモン』もタレントを声優として起用することは多いですが、本人役でアニメ内に登場したケースはありません。これは、作品の世界観の違いで、『クレしん』はコメディがベースにあるので、どんなエピソードにも対応できる。また、『クレしん』は金曜日放送ということで放送翌日の土曜日公開の映画にタレントを登場させることでPRできる点が大きい。バラエティー番組に映画の出演者が出ても”よくある番宣”ですが、アニメに出るとスポーツ紙やテレビ雑誌などマスコミも食いつきが良く、掲載率が高くなるのも理由の一つですね」
制作側のしたたかなプランによって増加する、有名人のアニメ起用。ぜひとも、作品の世界観を損なわないレベルに抑えておいて欲しいものだ。
あっぱれ!
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