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「ちょいデブ芸人=チェック柄」!? テレビ衣装の意外な裏事情

bananahimura.jpgチェックじゃない日もあるよ!

 さまぁ~ずの『お笑いさぁ~ん』(日本テレビ系/5月10日放送分)にバナナマンがゲスト出演したときのこと。

「日村の嫌いなところを」という問いに、三村が「オレ、日村のキライなとこはね、チェック着ればOKだろうって思ってるところ」とコメントすると、日村はこう返した。

「これは、スタイリストさんですから。ちょっとデブの芸人はみんなチェックです」

 思い返してみると、「ちょっとデブの芸人はみんなチェック」というのは、確かに、テレビでよく見られる法則のように思う。

 たとえば、ブラックマヨネーズ・小杉も、ドランクドラゴン・塚地も、ザ・たっちも、松村邦弘も、サンドウィッチマン・富澤も、チェック柄を着ている姿をよく見かける。

 では、なぜ「太めの芸人=チェック」なのか。そもそも芸人がテレビで着ている衣装がどのように決まるかというと……。

「基本的には番組側にスタイリストさんがいて、その人が選ぶというパターンが多いですが、番組によってはスタイリストがいなくて私服で出たり、あるいは、芸人さんが希望して私服で出る場合もあります」(バラエティー関係者)

 実際、さまぁ~ずの場合、『さまぁ~ず×さまぁ~ず』(テレビ朝日系)では二人の楽屋が別になっているため、二人の衣裳のバランスを取るために、大竹が衣装を決めてから三村が決めているという話が、以前、同番組で語られていた。

 三村が先に着替える気満々で私服を脱いだは良いが、大竹がなかなか衣装を決めないため、決まるまで「上半身裸でゴリラみたいにお菓子食ったりしている」(三村)なんていう話もあった。

 二人の間ですらバランスを取るのが難しいのだから、まして芸人が大勢ひな壇に並ぶ番組などでは難しくなるのか、ときどき「太めの芸人がみんなチェック柄」なんて妙な光景を見ることもある。

 ではあらためて、なぜ「ちょいデブ=チェック柄」なのか。体型とチェック柄の関係について、テレビや雑誌、広告などで女性タレントを中心にスタイリングを行う有限会社シードスタッフに聞いた。

「まずチェックがなぜ多く着用されるかですが、太めの人は、似合う衣装が少ないので、たぶん消去法で考えるのだと思います」(代表でスタイリストの飯島律子さん)

「消去法でチェック柄」というのはなぜ?

「色は薄いものより濃いめの方が太いの(体型)が目立ません。次はデザインですが、ぴったりサイズよりゆったりサイズの方がもちろん目立ちません。無地より、柄がある方が体型はカバーできますから、チェックかストライプになります。プリントは合う、合わないがはっきりしますからあまり選ばないと思います。また、ストライプはビジネスシャツに多く、あまり可愛いものがないのに対し、チェックは今、非常に多く流通していて、色、チェックの大きさなどが豊富にあるため、選びやすいという理由が考えられます」

 ちなみに、前出のバラエティー関係者はこんな裏事情も語ってくれた。

「スタイリストさんが洋服を借りるとき、着る人の名前で貸すかどうかを判断するところもあるようです。『芸人』というだけで貸すものが限られる場合もあるようですよ」

 体型の関係から、いろいろ消去法で選ばれてしまう「チェック柄」。他の芸人との衣装かぶりを防ぐには、上島竜兵みたいに裸になるか、特製の衣装にするしかないのかも!?
(「サイゾー裏チャンネル」より)

タータンチェックの文化史

いと奥深し。

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最終更新:2019/03/07 17:09
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