『けいおん!!』修学旅行のエピソードでファンの脳内舞台設定が大混乱
#アニメ #けいおん!
絶好の好天に恵まれた今年のGWだが、録りためた今期の新番組を光の速さで消化したアニメファンも多いのではないだろうか。もしまだ未見なら『けいおん!!』(TBS)の第4話を視聴することをオススメする。別に「!」がひとつ増えた2期のクオリティが1期を凌駕しているからだとか、そういう当たり前の話ではない。ある理由でこの回が妙な注目の仕方をされているからだ。
第4話の筋書きは「修学旅行!」のサブタイトル通り、唯たち三年生が2泊3日の修学旅行で京都へ向かうというもの。新幹線の窓からは富士山が見える。この成り行きにネットの実況民から多くの「?」が上がった。
「あれ? 京都住みなのに京都に修学旅行に行くの?」
第1期『けいおん!』では、第1話の放映直後から「OPで4人が飛び跳ねているのは賀茂川、出町柳の飛び石」などと、ロケ先が京都であることを視聴者が次々に特定。その後も唯がギブソン・レスポールスタンダード2008を購入した楽器店のモデルがJEUGIA三条本店であることが明らかになるなど、ファンの間では『けいおん!』の舞台=京都という刷り込みがなされ、校舎のモデルとなった滋賀県の豊郷町立豊郷小学校とともに、聖地巡礼の対象となっていた。
唯たちは京都府民ではなかったのだろうか?
「原作のマンガには背景が描かれていませんし、公式に京都が舞台であるとアナウンスされたこともない。修学旅行のエピソードも、アニメ1期放映開始後のエピソードである三年生になって原作にようやく出てきたくらい。それにしても、舞台が京都ではないということがわかっただけで、相変わらず彼女らがどこに住んでいるかは謎のままです」(アニメライター)
言われてみれば……。しかし京都駅へ着くなり、「関西弁しか喋っちゃいけないゲームやで」と関西弁縛りを始める律を観て衝撃を受けたファンは少なくないのではないだろうか。兵庫県出身の寿美菜子が演じる紬が流暢な京都弁を披露する場面がかえって違和感、という演出。そういえば彼女らは常に標準語だったではないか。萌え萌えキュン、なんてアキバだし……。京都タワーや金閣寺を観てはしゃぐのは関東在住者の特徴。唯たちは首都圏の学生だったのか……。
いったいどこが真の住処なのか。
「まあ、劇中でも”地元”としか言っていませんしね。モデルとなった土地が特定されることはあっても、設定上の地名が明らかにされることはないでしょう」(前述のライター)
しかし”特定”と聖地巡礼が当然のアニメ鑑賞作法となった現状に、今回のささやかな騒動は一石を投じることにはならず、むしろ特定のスピードと精度は上がるばかり。第4話ではGoogleマップで住宅地を特定する者まで出現した。設定上の地名がどこだろうが、ファンのマニアックな捜索は永久に続きそうだ。
(文=高園寺三楼)
俺の嫁たち。
【関連記事】
止まらない『けいおん!!』フィーバー 第2期放送で”聖地巡礼”もスタート
1週間で1年分売れる!? アニメ『けいおん!』経済効果を徹底検証
AmazonのTOP10に7曲ランクイン アニメ『けいおん!』の異常人気
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事