ブレイク間近!? Twitterで話題のウェブ漫画『クラブDJストーム』に注目せよ!
#マンガ #ネット #Twitter
今、Twitterでジワジワ人気を集めているウェブ漫画「クラブDJストーム」。正体不明の流しのDJ「ストーム」が、DJ仲間のメガネ、UFO、プリティらとともに熱きDJバトルに挑む青春漫画だ。DJと言うと、「なんだかカッコつけちゃって、オサレ気取ってるんじゃないの?」と敬遠する向きもありそうだが、この漫画はそのイメージの真逆をゆくB級ギャグ漫画。お金はないけど、心から音楽を愛するストームのDJ魂をはじめ、友人想いの心優しいメガネなど、ジャンプ世代ド真ん中の「友情・努力・勝利」が存分に盛り込まれている。
原作はDJイオ氏、作画はパリッコ氏。2人はLBTというインディーズレコードレーベルを主宰しており、普段はDJとしてイベントを開催している。そんな”現場”を知る2人だからこそ描けるリアルなDJ事情や音楽に対する情熱が、音楽ファンたちの間で話題となっているのだ。
DJ×漫画家――。Twitterを味方に付け、ウェブ漫画というジャンルで新たな挑戦を続ける作者とは、一体どんな人物なのか? 原作者のDJイオ氏に直撃した。
――制作を始めたのはいつ頃なんですか?
DJ イオ氏(以下、イオ) 2006年です。LBTのイベントの打ち上げで、パリッコと『こんなDJいたら面白いよね』と話していたら盛り上がって、せっかくなら作ってみようということで作り始めました。3カ月くらい期間が空くこともありますが、だいたい月2回くらいのペースでアップしています。僕がストーリーを考えて、パリッコがイラストを書いています。彼はふだん編集やデザインの仕事をしているんですが、漫画を描くのは今回が初めて。でも想像以上に上手くて、僕もびっくりしました。
――『ドラゴンボール』や藤子・不二雄、「コロコロコミック」(小学館)などを彷彿とさせる、80年代テイストですよね。20代後半~30代にはたまらないのではないかと思いますが。
イオ はい。僕もパリッコも1978年生まれで、中学生の頃がちょうど”ジャンプ黄金時代”だったんです。僕は『ドラゴンボール』、パリッコは『ジョジョの奇妙な冒険』が大好きで、やっぱりそういう好みが出ちゃうんですよね。「絵が気に入って見てる」という人もいて、そういう部分で多くの方に受け入れられているのかもしれません。
――ストームたちがDJ修行をするDJ SENNINはモロに亀仙人だし、DJ ROSANJINは『美味しんぼ』の海原雄山にしか見えませんが、それぞれのキャラクターに実際のモデルはいるんですか?
イオ 主人公のストームはパリッコで、僕はメガネですかね。メガネがクラブでメガネ割っちゃうシーンとか、僕の実体験に基づいています。ほかのキャラも友達や有名DJをモデルにしていることもあります。
――そもそも、なぜウェブという媒体を選んだのですか?
イオ たくさんの人に気軽に見てもらいというのと、ウェブが一番身近だったというところですかね。ただ、やっぱりジャンプ世代なので、いつか紙にまとめたいという野望はあります。
――『DJストーム』の魅力といえば、漫画内に出てくるDJミックスが実際に聞けるという点もありますね。
イオ DJミックスは読者の方にご好評いただいています。またiPadが出てきたり、電子書籍も面白くなりそうなので、漫画と音楽で面白いことができないかと新しい展開も考えているところです。
――ここ最近で急に人気に火がついたような気がしますが、何かきっかけがあったのですか?
イオ 1、2カ月前にミュージシャンの七尾旅人さんがTwitterで紹介してくれて、それをきっかけに一気にアクセス数が伸びました。他にも野外フェスの「メタモルフォーゼ」を主催しているDJ MAYURIさんも紹介してくれたみたいで。読者の方も、趣味でDJをやっている方や音楽が好きな方が多いです。
――現在、”天下一武道会”ならぬDMT(ダンスミュージックトーナメント)に出場しているストームたちですが、今後のストーリー展開はどうなっていくのですか?
イオ DMTが進んでいくなかで、徐々に闇のDJ集団「アンダーワールド」の全貌が明らかになっていきます。今はまだ全体の構想の前半部分くらいなので、これからの展開をぜひ楽しみにしてください!
(取材・文=編集部)
・『クラブDJストーム』
<http://djstorm.blog49.fc2.com/>
いろいろあるけど、やっぱりジャンプだね。
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