『キン肉マン』と牛丼のオイシくない関係 作者が明かす吉野家との関係
#マンガ #吉野家
1980年代に『キン肉マン』で大ヒットを放ち、現在は「週刊プレイボーイ」(集英社)で『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』を連載中の二人組漫画家・ゆでたまご。その原作担当・嶋田隆司がTwitterで、アニメ版の『キン肉マン』で主人公・キン肉マンがパワーを出すために幾度となく食べていた牛丼についての真相を告白した。
「私は大阪なんで なか卯が大好きで 作品中も描いてたんですがアニメ始まるときに吉野家が東映さんに キン肉マンの食べてる牛丼を吉野家にしてくれないかと打診あり当時のプロデューサーがOKしたみたいで、その時は吉野家は倒産していて 是非ともこの話しをまとめたかった かくして毎週キン肉マンが美味しそうに食べる牛丼にこれまで 牛丼屋にこなかった子供たちがおしよせるようになり 吉野家は倒産から再建に成功、ただし吉野家はキン肉マンの番組でいちどもスポンサードしたことない タダで宣伝再建したようなものです」
大阪出身の嶋田は、大阪発のなか卯の牛丼をイメージして書いていたが、アニメ版では吉野家の牛丼になっていた。吉野家は1958年に設立され、80年に業績不振で一度倒産。その後、『キン肉マン』放送当時は、セゾングループ傘下となり、アニメ中でキン肉マンがおいしそうに食べる様子が人気となり、再建に成功していた。さらに嶋田は次のように続ける。
「そしてキン肉マンが29周年むかえたときお祝いの一環として集英社が吉野家に『なにかお祝いしませんか 今こそ恩返しするチャンスです』てふったところ『いや私どもはやる気はありません』と そこで手を挙げたのがすき家さんで『なか卯とうちは業務提携してます。 ぜひともお祝いさせてください』」
08年に『キン肉マン』が肉(ニク)にちなんだ29周年を迎え、集英社から吉野家に提携の話を持ちかけたものの、吉野家は固辞。なか卯と同じゼンショーグループのすき家が”キン肉マン祭り”として、広告やCMなどでキャンペーンを行った。また、かつて『トリビアの泉』(フジテレビ系)で嶋田が吉野家からどんぶりをもらい、そのどんぶりを持っていくと無料で牛丼が食べられるというトリビアの真相を番組で確認。嶋田が実際に吉野家の店に持っていく模様に密着したが、残念ながら無料にはならなかった。その番組企画の内情についても明かした。
「トリビアの時も店員はゆでたまごが来るのは知っていて あの周りの客もみんな吉野家の社員だったのです。つまりみんなして私がタダで食べられないところを見ていた…悔しかったです、恩を仇で返されたとはこのことです」
吉野屋の再建に寄与した『キン肉マン』だったが、スポンサー代を支払っていたわけでもなく、『トリビアの泉』の取材では意趣返しを行ったという。すき家が”キン肉マン祭り”を行ったことについては、ファンの間では、『すき家との提携で金で寝返った』『吉野家を裏切った』というような声もあり、嶋田は真相を語りたかったという。だが、嶋田は「最後に皆さん決して吉野家さん嫌いにならないでください」とフォロー。「どこの牛丼だっていいんです。食べるときはガシガシ一心不乱に箸を動かし食べ終わったら あのブタ鼻男の顔を一瞬でも思い出してあげてください」と庶民の財布にも優しい牛丼を食べる際に、一瞬でもキン肉マンを思い出してくれれば本望だと明かした。
でも、松屋派です。
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