“ヘタうま”な歌声再び! 宮崎あおいが汗だくで歌いあげる『ソラニン』
#映画 #邦画 #宮崎あおい
女性向けカジュアル衣料ブランド「アースミュージック&エコロジー」のCMでザ・ブルーハーツの名曲「1001のバイオリン」を歌っている宮崎あおい。シンプルな構成が宮崎のアカペラの歌を引き立たせるCMで注目を集めているが、そんな宮崎がこちらも歌を歌っているのが4月3日から公開される映画『ソラニン』。同作中では歌ばかりかギターも弾いているから、CMで宮崎の歌声が気になった人は必見だ。
『ソラニン』の原作は、浅野いにおの累計70万部を突破した同名コミック。青春時代の光と影をリリカルなセリフと繊細で確かな作画力で描き、若者に絶大な人気を誇る浅野作品の初の映画化となる。オレンジレンジやYUIといった人気アーティストのPVを手がけてきた三木孝浩監督が長編映画初メガホンを取り、その世界観を見事に映像化してみせた。
主人公は、入社2年目で会社を辞めてしまった芽衣子(宮崎)。不透明な将来に漠然とした不安を抱えながら、芽衣子は彼氏の種田(高良健吾)と同棲生活を続けている。種田は音楽の夢をあきらめきれないバンドマンで、フリーターをしながら音楽活動を続けてきたが一念発起。ある想いを込めて「ソラニン」という楽曲を書き上げるが、しかし、そんな「ソラニン」も、レコード会社に持ち込むも思うような反応が得られないまま。そしてある時、種田はバイク事故に遭ってしまう……。芽衣子は悲しみに暮れるが、ぽっかりと空いた心の穴を埋めるべく、種田の遺した「ソラニン」を自ら歌い上げることを決意する。
クライマックスで披露される宮崎の歌声、ギター演奏が最大の見せ場。宮崎は「歌は苦手で、これまでは逃げていたところがあったけど、逃げずに向き合いたいと思った」と舞台挨拶やインタビューで発言しており、「(初挑戦になる)歌とギターがあるからこそ、出たいと思った」と語っている。その言葉通り、バンド仲間役で共演の桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)とともに、汗ぐっしょりの、熱のこもったライブシーンを演じきっている。ありったけの魂をこめたその歌声は、件のCMで見せるさわやかで微笑ましいアカペラとはまた違った魅力と迫力がある。
そんな「宮崎あおいが初めて歌とギターに挑戦!」という触れ込みで制作が始まり、話題を集めている「ソラニン」だが、本作後に出演したCMで「苦手」という歌声をてらいなく披露しているところを見ると、宮崎にとって「ソラニン」は、またひとつ幅を広げた記念碑的作品になったのかもしれない。
(eiga.com編集部・浅香義明)
『ソラニン』作品情報
<http://eiga.com/movie/54566/>
『ソラニン』宮崎あおい×桐谷健太×近藤洋一 インタビュー
<http://eiga.com/movie/54566/special/>
いにお、大フィーバー中。
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