「まだやることが腐るほどある」本谷有希子が語るこれまでとこれから
#インタビュー #サブカルチャー #演劇
“まだやることがいっぱいある”本谷有希子と未来
――次の10年への展望はありますか?
本谷 私の場合、知識とか教養とかがすっこ抜けているんですよ。その辺を入れていくと、書くものも無限に広がっていくという噂を仕入れたので(笑)。今まで考えもしなかったような世界観やめちゃくちゃな人生観、価値観とかを感じられたら、全然違う方向に自分が向かうんじゃないかなというのが楽しみです。方向を間違えると大変ですけど(笑)。ただそうすると、結婚したり子どもを産んだりする時間はないですよね……。
――『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』に続き、この秋には『乱暴と待機』も映画化されますが、映画監督には興味はないんでしょうか? 同世代の演出家である三浦大輔さん(ポツドール)は、先日公開された映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』で監督を務めましたが。
本谷 もうちょっと年上になって余裕が出たらですね。小説も演劇もまだ何かを成してない感じがあって、そこで他のジャンルに手を伸ばしてもなぁ。中途半端な感じがするから。せめてどっちかでももうちょっと明確にしたいんですよね。小説や演劇に煮詰まってるんだったら新しいことをやりたいと思うんだろうけど、どっちもまだやることが腐るほどあるので。なにか覚えてもすぐ忘れちゃうんですよね、私。
――かつては声優や女優などもされていましたが、そっちの方面はどうでしょうか?
本谷 いや、そっちは……もういいです(苦笑)。
(取材・文=萩原雄太[かもめマシーン]
●もとや・ゆきこ
1979 年、石川県出身。劇団、本谷有希子主宰。高校卒業後、上京。00年9月、劇団、本谷有希子を旗揚げ。主宰として作・演出を手掛ける。07年、『遭難、』で第10回鶴屋南北戯曲賞を最年少で受賞。09年には『幸せ最高ありがとうマジで!』で第53回岸田國士戯曲賞を受賞した。また、小説家としても活動し、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』、戯曲『遭難、』(講談社)が三島賞候補、『生きてるだけで、愛。』(新潮社)が芥川賞候補にノミネート。映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』は07年にカンヌ国際映画祭批評家週間に正式出品された。近著に『グ、ア、ム』、戯曲『偏路』(新潮社)などがある。
劇団、本谷有希子<http://www.motoyayukiko.com/>
●DVD『来来来来来』
閉ざされた山村でぶつかり合う、女たちの欲と性。抑圧された環境に耐えて耐えて耐え抜く女の幸福とは? 6人の女優相手に本谷有希子が描く、絶望のメリーゴーランド。
価格/4,200円 本編時間/110分(特典時間10分) 発売元/ヴィレッヂ
作・演出/本谷有希子 出演/りょう、佐津川愛美、松永玲子、羽鳥名美子、吉本菜緒子、木野花 制作/ヴィレッヂ・劇団、本谷有希子
●舞台『甘え』
小池栄子を主演女優に迎え、「夜這い」をテーマにそこに潜む人間の本質やドロドロの欲望を舞台上に露呈させる。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『遭難、』に次ぐ「円形劇場三部作」。
作・演出/本谷有希子 出演/小池栄子、水橋研二、安藤玉恵、広岡由里子、大河内浩 企画・制作/ヴィレッヂ・劇団、本谷有希子(平日12時~19時)
日時:5月10日(月)~6月6日(日)
場所:青山円形劇場
問い合わせ:ヴィレッヂ 03-5361-3027
★twitter先行チケット発売
期日:4月1日(木)午後8時~2日(金)午後8時 24時間限定
アクセス方法:
劇団、本谷有希子公式アカウント <http://twitter.com/gekidan_motoya>
がつぶやく先行販売情報を見た方は誰でもアクセス可能! RTでどんどんお知らせください!(認証等の制限はございません)
★一般発売
4月3日(土)
・料金6,000円(全席指定・税込)
【チケット取り扱い】
イープラス <http://eplus.jp/y-motoya/> (パソコン・携帯電話)
チケットぴあ 【発売日特電】0570-02-9910【4/3以降】
0570-02-9999(Pコード 402-779)
<http://t.pia.jp/>
ローソンチケット 【発売日特電(午後6時まで)】0570-084-064
【18時以降】0570-084-003(Lコード 33400)
<http://l-tike.com/motoya/>(4/3以降。パソコン・携帯電話)
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