沢尻エリカ、石原真理……終わらない「女優 vs. マスコミ」報道闘争の系譜
#沢尻エリカ
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
2年半ぶりに女優復帰した沢尻エリカ。復帰にあたって、マスコミに「プライバシーに関わる情報は許可なく公開しない」などの”6カ条のご誓文”なる誓約書にサインを求めたことで、一斉にマスコミが猛反発した。だが、結局各メディアは、沢尻の復帰作となったCMの会見を大々的に報道したことで、いわば彼女に屈服した格好になった。中には、誓約書にサインした週刊誌も数社あるという。沢尻にとっての”敗北”は、メディアから抹殺されることだったはず。マスコミが大騒ぎして、これだけ話題を大きくしてくれれば、沢尻サイドはニンマリだ。
もちろん、マスコミも負けたとは思っていない。結局、視聴者や読者の関心を引きつけられれば、タレントの前にひざまずいたってかまわない。だが、こうした”共犯関係”の中で、タレントが自意識を増幅させていっては、とんでもない勘違い人間を誕生させることになるだろう。
この人間の場合はどうだろうか? 石原真理である。昨年の夏に『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)にゲスト出演。ベストセラーになった自著『ふぞろいな秘密』(双葉社)は「ゴーストライターが書いて、出版社が勝手に出版した」と問題発言した以降、マスコミの前から姿を消していた。だが最近になって突然、弁護士を通じて、同騒動について、石原にマイナスの記事を掲載した複数のメディアに「石原のコメントがない本人自身の記事や、石原のコメントの主旨を曲げた記事の掲載はやめてほしい」という旨の内容証明が送られてきたという。
石原は、沢尻のように話題にはならなかったが、3月17日、ミュージカル映画のプレミアム試写会で7カ月ぶりにマスコミの前に登場し、”復帰”していた。これらの内容証明も、「私にもっと注目して」という、石原なりのアピールだったとも取れなくもない(笑)。
石原はその昔、TBS系の人気ドラマ『ふぞろいな林檎たち』でブレークしたが、”プッツン”が原因で大手プロを転々とした。
石原を一時的にマネジメントしたことがある大手プロの幹部は、「石原みたいなわがままな女優は、どの事務所もマネジメントしたくありませんよ。でも、TBSのプロデューサーから『ふぞろい』の続編を製作するために”預かってくれ”と言われたら、断れませんよ。今はもう関わりたくないですけど」と言う。
大手プロに散々迷惑を掛けた石原は渡米するが、現地でもトラブルを起こして帰国。その後所属した吉本興業も後ろ足で砂をかけるようにして辞めたことから、芸能界から完全に追放されると思ったが、『ふぞろいな秘密』がベストセラーになって表舞台に戻ってきた。しかし、石原のプッツンぶりは変わらず。復帰のきっかけを作ってくれた『ふぞろい』の出版プロデューサーとトラブルを起こしたり、同書を評価し、映画化をバックアップした梨元氏にまで攻撃を始めた。
昨年は、かつてDV被害を受けたミュージシャンの玉置浩二との復活愛が騒がれたが、その後短期間で離別したのはご存知の通り。これも、石原の嫉妬心の強さに玉置が辟易したのではないか? とささやかれている。
石原の言動は、多くの人(石原の理解者や協力者であった人にも)に迷惑をかけ、不愉快にさせてきた。その石原が、エリカ化して、マスコミをコントロールしようとは片腹痛い。マスコミを騒がせることで存在価値を高めてきた者が、マスコミに不都合なことを書かれるのが嫌なら、自ら芸能界から去ってもらうしかないだろう。
(文=本多圭)
いやいやいや……。
【関連記事】
「海外メンバーも続々!?」沢尻エリカ 四面楚歌の裏で「沢尻会」が復活中!
沢尻エリカ会見 涙ぐみ”90度おじぎ”連発するも「6カ条」は撤回せず
“厳しい手段”も!? 石原真理「本当は本は書いていないんです」発言に版元困惑
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事