アジアを代表する歓楽街・神室町で4人の男が織りなす新たな伝説『龍が如く4』
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アクションアドベンチャーという枠を飛び出し、独自のジャンルを構築した『龍が如くシリーズ』。今回紹介する新作では、ヤクザの抗争に端を発した諍いが、思わぬ壮大な計画にたどりつく。また、北大路欣也、遠藤憲一、成宮寛貴といった豪華キャストが出演──。男の魂を揺さぶるストーリー、歓楽街のプレイスポットなど、今回もエンタテインメント満載の新作について、本作の総合プロデューサー・名越稔洋氏に語ってもらった。
──『龍が如く』は1年に1作品というハイペースで発売されながら、登場人物やプレイスポットなど、次々に魅力的な要素を盛り込んでいますね。
名越 1年という間隔については、話題性が途切れないという”鮮度”においての強みがある半面、飽きられやすいという弱みもあります。そのため、ユーザーの期待を超えるものを提供していくのはとても大切。また、シリーズを愛してくれたユーザーが失望しないように、これまでに好評だったシステムや世界観はきちんと残していくという、良い意味で「予想の範囲内」ということも意識していかなければならない。今作でも、その考えを根底に持ちつつ、開発していきました。
──今作では、これまでの主人公・桐生一馬も含め、主人公が4人になりました。
名越 伝説の男「桐生一馬」に加えて、金貸し、脱獄囚、悪徳刑事が登場します。それぞれに独自のキャラクター設定があり、ドラマを進めていく中で彼らの行動や思惑が複雑に絡み合っていくため、多角的に遊んでいかないとエンディングにはたどり着きません。『龍が如く』という世界の中で、ユーザーそれぞれに、違う立ち位置でプレイしてもらったらおもしろいだろうという発想は以前からあって、今作ではそれを実現させることができました。
──それに伴い、行動エリアにも広がりが生まれたそうですが。
名越 主人公にバリエーションを持たせると、それぞれの行動原理に変化が生まれ、状況によって彼らの行動はまったく違ってくる。また、単純にイベントが増えたということもあり、それをゲームに生かすため、これまでのマップに地下や屋上を追加して、「立体的に楽しむ」という要素を取り込みました。これにより、アクション的なおもしろさはもちろん、主人公の立ち位置がよりリアルに、そして明確になるというメリットも生まれました。
──今作では、命の危険が迫って逃げている最中にキャバ嬢や知人から電話やメールが届くことも。そこにも現代的なリアルを感じます。
名越 普通のゲームだと、メインのイベントを妨げるような要素を排除してしまいがちです。しかし、普通に生きていればそんなこともあるわけです。それがよりドラマチックになる要素だとも思うし。これまでのゲームの中には、ドラマチックにしたくて省いてきたものがたくさんあり、それは間違っているのではないかと思います。ゲームは体験するものなので、意外性を上手にコントロールしてあげるとリアリティは高まりますから。
──街で見かけた格闘シーンを撮影できる「天啓」なんかも、このタイプのゲームシステムとしては奇抜ですが、「実際に街でケンカがあったらケータイで撮影しちゃうかも」という感じですよね。
名越 最初はスピンオフの『龍が如く 見参!』の「習字」という機能から始まったシステムなんです。思いつくと急に習字をするという(笑)。あれもギャグっぽくて本来なら省かれるネタだけど、そういうものを取り込んでいく環境を作ってきたことで実現したシステムです。クリエイターはどうしても”自分”が中心になりがち。しかし、ゲームはまずユーザーありきのエンタテインメント作品なので、独善的になりすぎてユーザーが楽しめないものであってはなりません。なので、楽しめそうな要素はまず取り入れてみるという姿勢はとても大切です。
──今作では、桐生一馬を中心とした主人公のアクションや謎解きのほかに、プレイスポットという楽しみもあります。特にキャバクラに関しては、作中に登場するキャバクラ嬢のオーディションまで実際に行い、7人のキャバクラ嬢が決定しましたが……。
名越 オーディションの企画が提案された段階では、かなり否定的な立場でした。集まらないというリスクもありましたからね。でも、スタッフには自信があって、「それじゃ、やってみようか」と。ただ、やるからにはマジメに取り組みたかったので、オーディションに際しては芸能事務所の方をコンサルタントとして入れました。そして、フタを開けてみたら1500人の応募があって、芸能事務所の方も驚いていましたね。
──そこから選ばれた7人は、やはり名越さんの好みだったり?
名越 いやいや(笑)。中には知名度の高いタレントの方がガチで応募してきたりして、スタッフの中でも好みが分かれました。私としては、『龍が如く』を踏み台にして有名になりたいという考えで応募してくるのはまったく構わないのですが、お互いに与えるものがないと選ぶ気がしません。有名なタレントさんを面接で即落としたりしましたし(苦笑)。あと、良く知ってるキャバ嬢の子もたくさん応募してきて。オーディションが発表されてから、やたら電話がかかってきて、想定内だったんですけど、落としました(笑)。ノリだけで「出たいよ!」みたいな子も多かったんですよね。その点で、選ばれた女の子たちはマジメで、真剣さがきちんと伝わってきた人達です。
──最初は否定的だったオーディションですが、メリットはありましたか?
名越 これまでの『龍が如く』では、架空の人物像と会話をするということから作り上げていました。しかし、今回のように実物がいると、会話もリアルになって、生き生きとしたものになるという効果があります。そして、現代を舞台にするとき、身近さというのは重要なファクターで、それはキャバクラだけに限らず、至るところで感じることができるはず。本編でもそういった生っぽさを体験してもらえたらうれしいですね。
(取材・文=丸山大次郎/写真=田中まこと)
●なごし・としひろ
1965年生まれ。89年、セガに入社。『バーチャレーシング』『バーチャファイター』などの作品にCGデザイナーとして参加。94年、『デイトナUSA』を初プロデュース。セガR&Dクリエイティブオフィサー・龍が如くシリーズ総合監督。
●宣伝担当オススメポイント
今作ではシリーズの主人公である桐生一馬に加え、謎の金貸し「秋山駿」、脱獄囚の「冴島大河」、悪徳刑事の「谷村正義」という3人の新主人公が登場。「秋山→冴島→谷村→桐生」と、それぞれのキャラクターを操作しながら同じ目的を追う中で、美しくも哀しいひとりの女性により、知らずに結びついていく主人公たち……。そして、数々の裏切りを経て、明らかになる驚くべき計画の真相。決してひるむことのない4人の男たちがひとつになったとき、新たな伝説が誕生します。豪華出演陣が織りなす熱き人間ドラマ、『龍が如く』でしか味わえない最高の感動を、ぜひご体験ください!
●今回もコラボラーメンは神室町の名店「九州一番星」!
これまで、数々のタイアップを行ってきた当シリーズ。なかでもカップ麺については、『龍が如く3』で「九州一番星 濃厚豚骨ラーメン」、『見参!』で「龍が如く 大盛り 極み焼うどん 見参!」と、エースコックとのコラボレーション商品を生み出してきた。今作でも、作中に登場する神室町にあるラーメン店「九州一番星」とのタイアップを実現させて、新たなカップ麺を発売する。その名も「九州一番星 濃厚黒マー油とんこつラーメン」(220円/税別)で、トンコツをじっくりと炊き出した濃厚なスープに黒マー油の香ばしさを加え、コクのあるスープにぴったりの強いコシと歯切れのよい麺を絶妙にマッチさせた逸品となっている。
しかも、ゲーム中では、この商品にまつわるサブストーリーを楽しめるという心憎い演出も。「九州一番星」を訪れた主人公が、実在するエースコックの開発スタッフと知恵を絞りながら、同商品を開発していくのだとか。カップ麺は3月22日から全国で発売。ゲームの中で自ら開発に携わったカップ麺は、一食の価値アリ!
トンコツラーメンの本場、九州の味を東京・神室町で再現し続ける老舗店。見た目のハデさはないものの、トンコツの旨味を十二分に引き出した超濃厚スープには、神室町に多くのファンを生んだ。頑固一徹なオヤジが守り続けるこの店、裏路地にひっそりとたたずむ名店だ。
(C)SEGA
龍が如く4 伝説を継ぐもの
歓楽街・神室町を舞台に、任侠の世界に生きる桐生一馬の活躍を描いた大ヒット作『龍が如くシリーズ』の新作がリリース! 今作ではキャバクラなどのプレイスポットもさらに充実。眠らない街で、4人の主人公たちの戦いが、今始まる!
(セガ/7980円 税込/好評発売中)
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