『北斗』と『無双』が手を組んだアクション大作『北斗無双』

2010/03/21 18:00

#ゲーム

　歴史的なヒットを記録したマンガ『北斗の拳』とアクションゲーム史に残る名作『無双シリーズ』が強力コラボ！『北双シリーズ』と『北斗の拳』という大ヒット作がタッグを組んだ『北斗無双』。無双マニア、北斗マニアともに垂涎の話題作について、プロデューサーの鯉沼久史氏に話を聞いた。

──この『北斗無双』では、『無双シリーズ』の特徴である「一騎当千」ではなく、「一撃当千」とのことですが……。

鯉沼　今作は、刀や槍などの演舞的な攻撃ではなく、肉体的な攻撃がメインになります。そうしたとき、リアルを求めるためには、従来の華麗さに加えて”重み”や”痛さ”を表現しなければなりません。実際、理想的な拳法家の方を探し出して、ミットを打っていただき、それをモーションキャプチャしています。特に「北斗百裂拳」を描くのは大変で（笑）、何発か打ってもらって早送りして調整しました。

──リアルという点では、敵がやられるときも原作を彷彿とさせますね。

鯉沼　これまでの無双シリーズと違い、北斗神拳であれば内部破壊、南斗聖拳であれば裂傷という”やられ方”にもこだわっています。これまで、コーエーがつくるのは、15歳以上対象の「CERO C」の作品まででした。しかし、僕の中では、『北斗の拳』で『無双』をやるからには血の表現を省きたくなかった。それで会社側と交渉して、今回は17歳以上対象の「CERO D」を特例として認めてもらえたことも大きいですね。そうした”倒され方”にも北斗風と南斗風があるので、注目してみてください（笑）。

──ストーリーにもこだわっているそうですが。

鯉沼　原作を踏襲した「伝説編」に加えて、完全なオリジナルストーリーである「幻闘編」というモードがあります。こちらでは、本編では実現しなかったキャラの対決、原作では描かれなかったキャラの心情などの要素を盛り込みました。原作を知らないユーザーでも、十分に楽しんでいただけると思います。またキャラクターの衣装は、原作のイメージを崩さないよう、イチからつくり直しています。今までの無双シリーズを超えるよう、グラフィックにはかなりこだわっており、ビジュアル的には、シリーズトップクラスだと思っていますので、そちらも注目してください。
（取材･文＝丸山大次郎／写真＝田中まこと）

●こいぬま・ひさし
1971年生まれ。94年、コーエーにプログラマーとして入社。以降、『無双シリーズ』『決戦シリーズ』など多くのタイトルに携わる。

●宣伝担当オススメポイント

　ファン待望のゲームソフト『北斗無双』が、3月25日にいよいよ発売。国民的な大人気となった名作コミック『北斗の拳』と、一騎当千のアクション『無双シリーズ』の夢のコラボレーションを実現しました！同作では、一撃当千の爽快なアクションを再現。ケンシロウ役の小西克幸さんによる「あたたたたたたー！」という叫びが加われば、世紀末に跋扈する悪党たちをなぎ倒すケンシロウの気分に浸れること間違いなしです。また、ストーリーは原作を追体験できる「伝説編」と、オリジナルの「幻闘編」をご用意。原哲夫先生監修のもとに一新されたキャラクターたちを存分に楽しんでください。