前代未聞! ARギミック満載のノイタミナ発表会 Ustream落ちまくりの「祭」に!!
#ノイタミナ #AR
「業界初のAR記者発表」を謳った「ノイタミナラインナップ AR記者発表」が、2月21日(日)に内田洋行 ユビキタス協創広場 CANVASにておこなわれた。ARと聞いてピーン! ときた方も多いかもしれない。実はこのイベント、『東のエデン』AR舞台挨拶(参照記事)でも大活躍したAR三兄弟が一枚どころか四枚も五枚も噛んでいるのだ。
普段、アニメを観ない人々にもアピールする――そんな連ドラのような作品を提供する深夜アニメ枠としてすっかり定着したフジテレビ系の「ノイタミナ」だが、2010年度は24時45分から25時45分までの1時間枠となることが決定。発表会の主眼はその5タイトルのキャスト、スタッフの初公開にあったが、もちろん、ノイタミナがノーマルな発表で済ませるはずがない! AR三兄弟が登壇し、1タイトルごとに個別のARギミックを用いて紹介するという快挙(暴挙?)に出たのである。
またこの日はハッシュタグ「#noitamiaAR」を付記したツイートを「Tweet Bubble」でTL(タイムライン)として表示しつつ、映像や登壇者とともにUstreamでリアルタイム動画中継。会場に詰めかけたメディアも含め、多数のビューワーが殺到して途中何度か中継が不調に陥ったが、なんとか90分で2010年のラインナップ紹介をやり通すことができた。
Ustreamを見ながらTwitterで実況とは、先日の「iPad」発表時における「祭り」を想起させるもの。いち発表会をお祭りにしてしまったフジテレビとAR三兄弟に”巧”です。
というわけで以下、AR発表会の模様を写真とともに時系列で追っていこう。基本的には1タイトルごとにPV上映→キャスト、スタッフ発表→ARギミックの順に進行した。
開始前◆ダダ漏れ女子2号こと「そらの」、リアルタイム動画中継のセッティングに追われる。
18時07分◆AR三兄弟(長男=川田十夢、次男=高木伸二、三男=小笠原雄)が登壇。
18時10分◆リアルタイム動画中継をしていたUstreamが落ちてしまう。サーバーが耐えきれなかったか。以降、中継が切れる度に発表は中断。Twitter注視中のアニメクラスタを置いてけぼりにしない、ビューワーフレンドリーな進行であった。
arが小文字のハッシュタグ「#noitaminaar」が登録された瞬間でもあった。
18時25分◆4月から放映の『四畳半神話大系』では、「四」の字が四畳半になっていることに着目。畳状の四をマーカーとしてセリフを読み上げるというARギミックが披露された。
とよじって自動追尾! さては南京玉すだれ!?
18時45分◆同じく4月から『四畳半神話大系』に続いて放映される『さらい屋五葉』のARギミックは出演の浪川大輔、櫻井孝宏、川田がポージングし、「五葉」状のマーカーをかざすと、舞い散る五葉に包まれて当人たち+会場の記者が消えてしまうというもの。自分たちがさらわれたと、浪川、櫻井もびっくり!?
18時50分◆7月から2クールで放映の『屍鬼』は、桐敷正志郎役にGACKTが決定! アニメへのレギュラー出演は初ということで、ネット上もこの話題でもちきりとなった。ここではホラーな作風にふさわしく、新型AR『ピコポン』に反応して会場の天井に霊のようなGACKTを映し出すというギミックが用いられた。いろんな意味で角度がナナメ上。直後にGACKTのビデオメッセージへと連携してARギミックのお役御免。
18時55分◆10月から放映の『海月姫』のARギミックもちょっと予想外。放映時期が遠く、まだPVを上映できないこともあり、ビジュアル面をARギミックで補完しよう! ということになり、さっそくARギミックの出番。何もない白い本をカメラにかざすとあら不思議、原作マンガが1コマずつ紙の上にあらわれる!!
数秒ずつ表示タイミングをディレイさせる設定なのだろうか?
19時15分◆トリは7月から放映の実写版『もやしもん』。PV上映とキャスト紹介のあと、いよいよお待ちかねのARギミック。『もやしもん』らしく、納豆や麹味噌、はては使用済みのブーツなど、菌が繁殖しそうな発酵物をカメラにかざすと、オリゼーなどの菌がぽぽぽぽにょん、とモニターのこちら側に飛び出してくるというものだった。フラッシュの加減か、当初反応がなく運営サイドも若干焦った様子だったが、それもご愛嬌。メインキャストの5人も童心に帰って(?)大喜び。
取り出したるは「菌」に関係したアイテムの数々。
西田幸治(笑い飯)、加藤夏希。
最後は中村優一の「かもします!」宣言と『もやしもん』キャストのフォトセッションのあと、山本幸治ノイタミナ編集長(※自薦)による「Ustream落ちちゃってごめんなさい」で終了。
リアルタイムで流れるツイートにもちろん検閲は入らず、どんな反応が飛び出してくるか予想がつかなかったが、概ね好意的なコメントが多かった。送り手とメディアとユーザーの垣根を壊して融合させたこの試み、難しいことを抜きにして、やってみたら面白かった、ということなのかもしれない。
現在のARはマーカーレスの方向で進化しているが、AR三兄弟はあえてマーカーにこだわり、ARをエンタテインメントとして成立させている。現代の大道芸として、今後ますます彼らの出番が増えていきそうだ。
(取材・文・写真=後藤勝)
各作品の詳細はコチラ
<http://noitamina.tv/>
すごい世の中です。
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