桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」(後編)
#インタビュー #対談 #サブカルチャー #小明 #大人よ教えて!
――昔の彼で思い出したんですけど、ピロコ先生って合コン2,000回、お持ち帰り率87%を自称されてるじゃないですか。計算すると1,700人くらいとセックスしてることになるから、昔の彼が気にするところは、それどころじゃないと思いますよ。
桜 もー! 持ち帰った=全員とセックスしたなんて言ってないわよ! 2人で二次会、三次会に行ってるってこと! それは勝手にあんたたちが”お持ち帰り=セックス”だって思ってるからでしょ! げっひーん!
――えっ、でも一般的な意味合いではそういうふうに……。
桜 (遮って)あたしも暇じゃないですか。だいたいいつも起きると、2ちゃんねるチェックとか、自分の悪口チェックから始まるんですよ。楽しくて。だから多少はそう思わせるためにやってたけど、あまりにもそれが一人歩きしちゃってる! だって、1,000人以上もするはずなくない? そんなことしてたら相当おかしくなってますよ! あたし!
――現状でもちょっとおかしくないとは言えないですけど……ゲフンゲフン、でもピロコ先生のお持ち帰りは、24~26歳のイケメン限定でっていう、かなり狭き門ですよね。
桜 そうよぉ。みんな「女が持ち帰るのは簡単だ」とか言ってくれますけど、24~26歳の顔のいい男の子を36歳のババアが持ち帰るのが、どれだけ大変かって話なんですよ!
――ピロコ先生は外見もかなり若く見えますもんね。ところで、その中で、いままで真剣にお付き合いされた方はどれくらいいるんですか? 最近、山本モナが「マスコミに言われただけで、本当は私は肉食系じゃない、付き合ったのは6人くらい」って言ってましたね。
桜 え? ああ、つまり彼女はサセコなんでしょ。サセコ。それを言うのであれば、あたしだって真剣に付き合ったっていうのは3人しかいないですよ。
――その3人以外の人とは、付き合ったりしないでセックスするんですか?
桜 いや、あたし好きじゃない男とセックスしたことないから、そのときは死ぬほど愛してるの。でも2カ月くらいで冷めちゃうのよねぇ。いつも3人は彼氏いないとダメだし。
――えー!! それ、バレないんですか?
桜 うーん、前mixiを全体公開してたら、何又かけてるっていうのがバレたことが……。
――そりゃバレますよ! なんでそんなに彼氏がいないとダメなんだろう? 先生はいつも自分から男を選んで、毎日違う男と寝てっていう状態で、それでもやっぱり埋め尽くせない淋しさが根本にあるわけですよね。そういうの、いつからですか?
桜 んー、物心ついてからずっとですよ。でも「育った家庭のせいで~」って言うのは嫌なの。親も恨んでいないし。あたしが物事を発信するにあたって一貫して言いたいことは、「人から非難されている人たちは果たして本当に悪なのか」ってことなんです。悪は人から言われて悪になるんですよ。こっちにも言い分はあるのに、一切聞かずに「悪だ悪だ!」って。うち家庭は円満だったけど、なんせ社会からの妨害がひどい職業だったから。私はずっとそういう言われのない悪を、そうじゃないって伝えるために書いて書いて、死ぬの。
――なるほど、根本には凄く深い思いがあったんですね……。じゃあもしかして、先生が出演していた『ヤリマンは何故嫌われるのか?』っていうヤリマンイベントも……。
桜 そう! そのイベントも、便宜上『ヤリマン』って言葉しかないから使ったけど、「男も仕事も自分から!」って、悪者にされながら頑張ってる女子のためにやりたかったの!
――なのにフタを開けたら「ヤリマンがエロイ話をするって?」みたいな客ばっかりで。
桜 すごいショックだった……。
――ヤリマンっていう言葉がインパクト強すぎるんですよね……。ちなみに、ご両親って、今も会ってますか?
桜 会ってますよ、私がアル中になっちゃってから、定期的に会わされるようになった。そのときはシャブ中の彼と付き合ってて、友達からはシド&ナンシーって呼ばれてたの。
――……若いときですか?
桜 2年前とか?
――最近じゃん……ちょっとピロコ先生しっかりしてよ!! っていうか、もう、セックスで遅刻とか、原稿飛ばすとかも、仕事なくなっちゃうよ! それにすぐ別れる上にどうせ寂しい思いするんだから、すぐセックスするの禁止!! 意味ない!!
桜 えー? でもセックスしないで、なにするの?
――映画とか、喫茶店とか、本読むとか……。
桜 あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん! 今モメてる彼とも、自分で2人分お金はらって、映画館でいやらしいことしてたもん!
――映画好きの彼は、映画鑑賞の邪魔されたくなかったんじゃないかなあ……。
桜 ほら、高校生くらいのときってバカだから、みんな普通に映画館のトイレとかでやってたじゃない? さすがもうバカじゃないから前のほうに座ってフェラチオとかはしなくなったけど、後ろから見たらわかんないようにいやらしいことしてるから!(誇らしげに)
――あんた、まだバカだよ……バカが育っただけだよ……。なんか疲れました、ありがとうございました!
(取材・構成=小明)
●桜木ピロコ(さくらぎ・ぴろこ)
1973年生まれ。大学卒業後、旧通産省勤務、イベントコンパニオンなどを経てフリーライターに。著書に『肉食系女子の恋愛学』(徳間書店)、『もっと知りたい!オトナの保健体育』(コアマガジン)など。近日、オリジナルDVDも発売予定とのこと。
ブログ「肉食系女子の恋愛学」<http://ameblo.jp/sakuragi-piroko/>
●小明(あかり)
1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)での自虐っぷりが一部で評判を呼んでいるとかいないとか。
ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/>
ヤリマンなりの哲学
●小明の「大人よ、教えて!」”逆”人生相談バックナンバー
【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」
【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」
【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」
【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」
【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」
【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」
【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」
【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事