作詞も作曲も……実は自分で作ってない? Jポップ界の”偽装表示”疑惑
#音楽業界
一昔前の歌謡曲といえば、プロの作詞家や作曲家が曲を書き、それを歌手が歌うのが一般的であった。それが一変したのは、自作曲を歌うバンドや歌手に人気が集まった1990年代以降、「Jポップ」なる呼称が生まれてから。今では、一部のアイドルを除き、多くのバンドや歌手が自ら作詞、作曲を行い、オリジナル曲として発表している。
それと同時に、バンドマンや歌手のことを「アーティスト」と呼ぶ習慣も一般化した。「自分で作って、自分で歌い、さらにルックスもいい」というのが、音楽界で活躍するスターの条件となった感もある。しかし、ある音楽関係者は声を潜めてこう話す。
「実は、プロの作家に楽曲を提供してもらっているのに、あたかも自分で作ったかのようにして発表するアーティストは多いんです。自分で作った、と述べたほうがプロモーションの場でも盛り上がるでしょうし、ファンからも尊敬の眼差しで見られますからね」
音楽業界でそうしたケースの代表格と目されているのが、俳優業もこなす大物歌手Gだ。彼の楽曲のほとんどは本人名義の作詞・作曲クレジットで発表されているが、実はその大半はプロの作家の手によるものだという。
「Gがすごいのは、インタビューなどでは100%自分で作ったように話すことですね。作家からレクチャーを受けた内容を整然と話すのは、さすが大物俳優(笑)。メディア側が気付かないケースも多いようですよ」(前出関係者)
そのほか、人気女性歌手Oや男性歌手Fなどにも、熟練作家による大幅な”補作”説がささやかれている。
「本人作のメロディや歌詞の手直しをプロの作家に依頼するのは、かなりよく行われているケースです。また、アーティスト本人がテープに吹き込んだ鼻歌のようなメロディーをもとに、実力のある作家がヒット曲に仕立て上げることも多いですね」(前出関係者)
こうした”代作・補作”の横行は、「アーティスト=万能」というイメージを売り出す、レコード会社の戦略による面も大きい。実力のあるプロの作詞家、作曲家に脚光が当たらないという弊害も指摘されており、送り手には正確な表示を求めたい。
(文=端川義人)
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