過激派バラエティー回帰の象徴か 『みなさん』で猛威振るう「アカマタ」って?
#お笑い #とんねるず
2010年は寅年ですが、それとはあまり関係なく、ヘビの話題で。
今のところ、ほぼ『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)限定といったところではあるが、番組内でとにかく猛威を振るって(もしくは「いい仕事」して)いるヘビがいる。
そのヘビの名は、「アカマタ」。昔から”箱の中身当て”や”頭上から落下”とか、リアクションを見せるバラエティーの飛び道具として、ヘビはマストアイテム的存在ではあった。それでもまあ、たいていはその見た目のインパクトに「ギャー!」とリアクションを取るものの、ヘビそのものは比較的おとなしい種類のものばかりだった。
しかし、このアカマタ、とにかく好戦的なのである。
前述の『みなさん』のある回で、カンニング竹山が箱の中身当てゲームに挑戦した。箱の中身がこのアカマタで、竹山が手を入れた途端、思い切り噛み付いた! この噛み付くタイミングのよさから番組内でも「空気を読むヘビ」と言われていたが、現在の地上波の番組ではなかなか見られない流血ハプニングとなっていた。
鎌首を持ち上げ、常に臨戦態勢をとるその凶悪な姿と、本気でおびえ逃げまどう芸人のリアクションが画になるということで、同番組でその後もたびたび登場、準レギュラー的な存在になりつつある。
なかでも、最近人気の企画「とんねるずを泊めよう」には頻繁に登場し、さまぁ~ず三村の実家では「ウナギを取り出してくれ」と言われた三村が掴んだら、アカマタ。驚いて手を離した途端に部屋の中を這い回り、逃げ惑う面々という状況に。その後も同企画でサンドウィッチマン・富澤宅、ナイツ・塙宅などで猛威を振るい、笑いを巻き起こしている。
このアカマタ、本当にこんなに凶悪なのだろうか。ヘビを専門に研究、飼育・展示をする群馬県のジャパンスネークセンター(へび研)にその性質についてたずねてみたところ、「どんなヘビかと一言でいえば、非常に気性が荒いといえます」と、開口一番あがったのは、その凶悪さだった。
主な生息地は奄美・沖縄地方。
「猛毒で有名な、あのハブを食べてしまうこともあるんですよ」
! 恐ろしすぎる。なら、ヘタレ芸人なんか、丸飲みだ。いやいや、いくらなんでもサイズ的に無理だろうと思うが、「マダラヘビ属の中でも最大級、体長は80~170センチで、ときには2メートルになるものもいることが確認されています」とのこと。2メートル級! 一応、無毒ではあるのだが、とにかく超凶悪な2メートルサイズが襲いかかってきたらもう、気持ち的にムリな感じである。
それにしても、このご時世によくこんな過激な動物を使ったものである。あるテレビ関係者は言う。
「たしかにこのところ、『みなさんのおかげでした』は、過激な回が多いですね。長いこと人気企画だった”食わず嫌い王”がちょっとマンネリになってきたこともあってか、その頻度を減らして別企画をいろいろやっていますが、何かの反動か、とんねるず自身がかなり暴走しているような回が多くなっています。見ようによっては後輩芸人をいじめて笑っている、パワハラに見えることもあり、抗議もそれなりに来ていそうですよね。でも、確実に抗議くると分かったうえでの『抗議上等』みたいな姿勢は、丸くなっていくバラエティーが多い中、単純にすごいなとは思いますね」
バラエティー界では、アカマタに触発されて、より凶暴な動物を探索中かもしれないが、リアクション芸人、特に出川哲朗あたりは、ザリガニを超えるリアクション芸の友として、「マイ・アカマタ」、発注済みだったりして。
もしくは、より過激な方向にいって、寅年の今年は、大ケガしない程度に噛んでくれる「空気の読めるトラ」とかまでいっちゃったりして。いないか。
(文=太田サトル/「サイゾー裏チャンネル」より)
斬新な配色です。
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