桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」(前編)
#インタビュー #対談 #サブカルチャー #小明 #大人よ教えて!
モテない、金ない、華もない……負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第9回のゲストは、ベストセラー『肉食系女子の恋愛学』(徳間書店)の著者である”奇跡の36歳”桜木ピロコ先生です!
[今回のお悩み]
「肉食系女子って、どんな感じで……」
――肉食系女子のピロコ先生だ! 今日は肉食系女子の生態について、いろいろ教えてください! っていうか、すみません、苦手なお昼に呼び出して。
桜木ピロコ(以下、桜) ああ、良いんですよ……ここ2日ばっかり、偶然にも夜、眠れてるんです。
――それはアレですか、もしかしてセックスする相手がいなくなったからですか? 最近はブログで彼氏と別れる、別れないの込み入った状況を細かく実況してましたけど。
桜 あは! そう! ほんと、今も笑ってるけど心が張り裂けそうで、最近も北の方に自殺しに行ってましたからね……。ほんとに死のうと思って、原稿も全部すっ飛ばして……。
――すげえ! 原稿飛ばすってライター的に命取りですよ!
桜 だって、もう死のうと思ったから……。
――でも、死のうと思って北にある前の男の家に行ったんですよね。
桜 そう! あははは! いやぁ、「死にたい」って思うくらい追い詰められたら、前のパパタン(元彼のこと)が浮かんできちゃったわけです(笑)。あの人なら助けてくれる! と思って。まぁ、帰りは高崎線で、普通にだるま弁当食べてましたけどぉ。
――その場合、助けてはくれないんじゃないかなあ……。えーと、彼には結婚資金やらでお金も貸してるんですよね。最近そういうニュースあったじゃないですか、来栖あつこさんが別れた彼氏に何百万返してって会見開いたりとか……けっこうな額だったんですか?
桜 そうですよぉ。35万!
――35万!? 微妙!
桜 「結婚の約束をしてたのにどうしてくれる」とか、「旅行した費用、半額かえして」とか言ったんだけど、うやむやにされて、「弁護士立ててくれ」とか言われて意味わかんない!
――本当にあるんだそういうの! っていうか、肉食系の女王は貢がれてなんぼなのに!
桜 そうよぉ!! 基本はオゴられて、絶対1,000円以上は出さないって決めてるんだけど、彼があまりに貧乏だったから、かわいそうになっちゃったんですよね……。
――貢がれる側から貢ぐ側に……なんか切ないですね。
桜そう……彼は映画好きでね、毎週かならず二人で六本木ヒルズに封切りの映画を見に行くんだけど、毎週毎週あたしが2人分出してるの。あたし別に映画好きじゃないのに、ちょっと腹立つじゃないですか、腹立つでしょ?
――確かに、映画好きじゃなかったら、一人で観に行けって感じですね。
桜 でしょ? ……分かってましたよ。「金返せ」って言うのがセコイことくらい。でも腹が立つので、返せって言いましたよ……。
――映画代も! ……なんか、悲しくなりますね。彼のどこが好きだったんですか?
桜 彼の友達に面と向かって「絶対にすぐに別れる」とか「すぐに捨てられる」とか言われて笑い者にされて、死ぬほど悔しかったの! この世紀の悪女、平成の毒婦と言われる桜木ピロコによ!? すっごい悔しかったから、もう意地でも別れないと思って!
――それで意地に……! ちなみに彼って、某エロ系マニア誌の編集さんですよね。
桜 ハッ(鼻で笑う)。そう、マニア誌の分際でこの世界のピロコに貢がせるなんて……。
――……でも、その世界のピロコが貢ぐくらいだから、彼はイイ男だったんですよね!
桜 そうでもない(キッパリ)。嫌なことはたくさんあったんですよ。でも、あたしも意地になってるから目をつぶってたの! ほとんど性的虐待みたいなことされてたんですよ!
――え! どんなことされてたんですか!?
桜 あたしは寝てるのに、自分がイキたいからって、寝てるあたしを起こすんです……そして自分が勃起してることをアピールするんです、押し付けてきたりとか……。そしたら、あたしは右乳首を舐めながら、左手ですごい勢いで手コキをしなきゃいけないんですよ。
――……はあ。
桜 しかも、その状態で、手と口の角度を一切変えちゃいけないんですよ!? すごい大変なの! あたしはプロになりましたからね。乳首を舐めながらの手コキであたしに勝てる人間はたぶん、この世にいない! 速度は一定の速度を保つ!(高速手コキを実演しながら)
――誇らしげに言うのやめてくださいよ!
桜 ねー? 性的虐待でしょ? それで自分だけイってグーグー寝ちゃうんだよ? 昔のパパタンたちが今のピロタンを見たらなんて言うか……。
(後編につづく/取材・構成=小明/「サイゾー」2月号より)
●桜木ピロコ(さくらぎ・ぴろこ)
1973年生まれ。大学卒業後、旧通産省勤務、イベントコンパニオンなどを経てフリーライターに。著書に『肉食系女子の恋愛学』(徳間書店)、『もっと知りたい!オトナの保健体育』(コアマガジン)など。近日、オリジナルDVDも発売予定とのこと。
ブログ「肉食系女子の恋愛学」<http://ameblo.jp/sakuragi-piroko/>
●小明(あかり)
1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)での自虐っぷりが一部で評判を呼んでいるとかいないとか。
ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/>
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