エイベックスのサバイバル戦略研究【1】
業界の救世主か否か!? 経営から見るエイベックス考現学
2010/01/07 10:00
#エイベックス #プレミアサイゾー
現在一番の稼ぎ頭EXILEのリーダー・H
IRO。松浦社長との付き合いは長い。
IRO。松浦社長との付き合いは長い。
08年、レコード会社によるCD店頭売り上げシェアで国内首位(エス・アイ・ピー調べ)を獲得したエイベックス・グループ・ホールディングス(以下、エイベックス)。さらに、創立20周年となる同年は、記念作品と銘打った映画『レッドクリフ』が興行収入約50億円に達し、念願の映像事業での成功も遂げ、ビジネス面では最高の形で幕を閉じた。しかし、同年11月、かつての同社の稼ぎ頭・小室哲哉が著作権をめぐる5億円詐欺容疑で逮捕。今年8月には、当時所属していた押尾学が麻薬取締法違反で逮捕されるなどで世間を騒がせ、企業イメージがダウン。さらに09年は、昨年のEXILEや安室奈美恵のような大ヒットには恵まれず、業界シェア1位の座をユニバーサル・ミュージックに奪われるなど、不安材料だらけで21年目を終えようとしている。正直、同社の先行きが(勝手ながら)非常に心配だ。こうした厳しい状況の中で事業規模拡大を進めている同社が、今どこに向かっているのか、一考してみたい。
エイベックスは05年に大規模な事業再編を実施した。所属アーティスト・タレントのマネジメントからコンテンツ制作までをグループ内で完結させる”エンタテインメント総合企業”となるべく、関連会社の会社分割を行ったのだ。マネジメント事業やネットワークコミュニケーション事業、ライブ制作事業など、それぞれの専門に特化した会社を、グループ会社として設立。それにより、今注目されているアーティストとの”360度契約”の実現にいち早く成功した。
最終更新:2010/01/07 10:00
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