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ベストセラーの登場人物から、作家の精神状態までカウンセリング!【1】

東野圭吾は、鬱病の危険性あり!? 心理カウンセラー匿名座談会

──何げない行動から心理状態を読み解く”心理のプロ”から見ると、小説の登場人物の異常な固執や突発的な行動は、どのように分析されるのか?読書好き心理カウンセラーが、今年のベストセラーを検証、登場人物たちの行動や、それを書いた著者の心理を徹底分析する。

[座談会出席者]

A
スクールカウンセラー。好きな作家は伊坂幸太郎。
B 産業カウンセラー。既婚。好きな作家は井上荒野。
C 産業カウンセラー。好きな作家は江國香織。

※文中には、若干のネタばれがあります。

pcyzo201001higashino.jpg映画もヒット!

A じゃあ昨年末に発売されて、今年に入って売り上げの良かった『ガリレオの苦悩』【1】からいきましょうか。著者の東野圭吾といえば、今やエンタメ小説界のトップなんでしょ? でも主人公の湯川学ってアスペルガー症候群[※1]っぽいところありますよね。証拠や原因を突き詰めて整理する能力に優れている半面、コミュニケーション方法には余裕がない。妙に形式ばっていて不自然なんですよ。

最終更新:2009/12/29 10:00
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