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講談社『京大少年』発売記念インタビュー

インテリ芸人・ロザンが「大人になってからの勉強法」を伝授

rozan01.jpg相方愛が強すぎる菅(左)と宇治原(右)。

 京都大学卒の宇治原史規と、大阪府立大学中退の菅広文の高学歴お笑いコンビ・ロザン。数年前までは、”大阪で人気の芸人”であった彼らだが、昨今のクイズバラエティーブームの波も手伝って、その名は一気に全国区に。”インテリ芸人=ロザン”の定式は急速にお茶の間へ浸透していった。それを証明したのが、先日「ORICON STYLE」が実施した「博学だと思う芸能人」の調査結果。なんと伊集院光やタモリを抑え、宇治原が堂々1位を獲得したのだ。

 そんなロザンの菅が執筆した小説『京大少年』(講談社)が先月発売された。10万部を超えるベストセラーとなった前作『京大芸人』(同)から約1年を経て、第2弾を書き下ろした菅と、小説の題材となった宇治原の2人に話を聞いた。

――『京大少年』は、お2人の少年時代や大学受験、芸人になってからのエピソードなどが描かれた爆笑小説ということですが、菅さんはどんな想いで執筆されたんですか?

菅広文(以下、菅) 読んでいる人に笑って欲しい、というのがとにかく一番ですね。

――菅さんの執筆中、宇治原さんはサポートされたんですか?

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宇治原史規(以下、宇治原) いや、ノータッチです。読んだのも発売されてからですから。

――小説には、宇治原さんがたくさん登場しますが、ご自身で読んで恥ずかしくありませんでしたか?

宇治原 菅が演出を加えて小説に仕立てている作品なので、自分のことが書いてあるのに、人の話みたいに面白く読ませて頂きました。僕のことを『「有名な曲ではないがアルバムに入っていて、知っている人は知っている名曲」を歌う大人』って書いているんですけど、「うまい表現しているなあ」って思ったり(笑)。

――本の発売後、反響はありましたか?

 この本の握手会で、中学生くらいの子に「前作より文章がうまくなってますね」って言われました(笑)。

宇治原 僕がやっている「大人になってからの勉強法」を菅が本に書いてくれているので、「参考になりました!」って感謝されます。僕が書いたわけじゃないのに、ラッキーですね!

――今お話に出た「大人になってからの勉強法」ですが、宇治原さんは5つのことを日常的に実践しているそうですね。その1つ目が『記憶力の低下は「すぐに調べる」ことで防ぐ』ということですが、最近調べたことは何ですか?

宇治原 「ランゲルハンス島」ですね。すい臓の中にある内分泌腺組織の名前なんですけど。その言葉がふと頭に出てきて、「何やったっけなあ。人の名前やったっけなあ?」と思って、すぐ調べました。

――そんな難しい言葉がふと浮かぶなんて、やはり考えていることが普通の人とは違いますね! 2つ目は『「人にしゃべる」ことで、言葉を自分のものに』ということですが、最近しゃべったことは?

宇治原 「ショウリョウバッタ」です。クイズ番組でこの名前が出てこなくて。調べたら、「ショウリョウ」って漢字で「精霊」って書くんですよね。「ああ、この漢字が分かっていたら出てきたのにな~」って思って、それを後輩に話しました。なので「ショウリョウバッタ」は完璧です。

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――3つ目は『分かっていることも自分で調べて確認する』。一番最近調べたことは何ですか?

宇治原 今日、東京駅から講談社(取材場所)までの行き方を調べました。何度も来ていますけど、かかる時間やルートを毎回調べます。いろいろなパターンを細かく知っていた方が、移動時間が有意義に過ごせますし。

――4つ目の『本は「面白くなかったらすぐにやめる」』ですが、最短で何ページくらいで見切りをつけるんですか?

宇治原 20ページくらいですかね。なので、本は何冊か持ち歩くようにしています。

――5つ目は『新聞をよく読む。なるべく3紙読む』ということですが、お気に入りの新聞ってありますか?

宇治原 それぞれが楽しめるので、これっていうのはないですね。保守的な新聞もあれば、リベラルな新聞もありますし。新聞は読み比べると楽しいですよ。

――日常の積み重ねが大切だということが、よく分かりました。では最後に、お2人の今後の目標などがあれば。

 単独ライブを、今は大阪と東京くらいでしかやってないので、いろんな都市でやっていけたらなあと思います。あとは『京大芸人』と『京大少年』が合わさって映画化になったらうれしいですね。僕の役はHey! Say! JUMPの山田涼介くんが演じてくれたら、もう言うことないですね(笑)。

宇治原 僕の役は是非、桜井翔くんに(笑)。
(取材・文=林タモツ)

京大少年

終章ラスト7行がヤバいらしい

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最終更新:2018/12/10 19:20
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