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大分トリニータに年内倒産の可能性 Jリーグからの6億円融資がストップする!?

oita_tori.jpg大分トリニータオフィシャルサイトより

 存続危機に陥っているJリーグクラブ・大分トリニータ。過日、溝畑宏前社長以下3人の役員が退任し、再建へと舵を切ったばかりだが、ここに来て、年を越せない可能性が出てきた。

 14日に行われたJリーグ理事会で、大分トリニータへの追加融資に条件をつける裁定が下った。当初は「公式試合開催安定基金」から3億5,000万円の緊急融資を受け、さらに来年1月までに同基金から2億5,000万円を追加融資されることになっていたが、この決定がひっくり返ったのである。

 なぜ融資の許可が下りなかったのか。

「そもそもは、トリニータの運営資金がショートして、2009年シーズン残りの公式戦ホームゲーム2試合を開催できなくなった、というのが危機の発端です。そこでJリーグは、公式戦の開催を助ける名目で基金からお金を出したわけです。最初の3億5,000万円はその分で、2億5,000万円はそれ以降必要な資金に充てられる。つまり、来年こそはホームゲームをしっかり自力で開催しなさいよ、という前提でJリーグは追加融資を決めたんです」(サッカーライター)

 ところが、肝心の再建計画が甘いというか、緩かった。観客が増える見込みがないにもかかわらず、シーズンチケットを今季の1.5倍多く販売する(1億円増)、LED看板を使ってスポンサー料の増収を図る(2億円増)、人件費を10億円から5億4,900万円に圧縮、という三本の柱を立て、単年度で1億1,400万円の黒字にするというもので、数字が先行して具体性が乏しいプランであることは否定できない。

「債務を返すための穴埋めを取り繕うのではなく、来季のホームゲームを運営するためのオペレーションを具体的に示さなければならなかったのに、机上の空論ですから。Jリーグとしては、これではリーグ戦に参加させられないということになる。まずそこをきちんとしないと、追加融資はできないし、来季のJ2も戦わせられない」(前同)

 11日に発表された実質債務超過は9億1,600万円。これを解消しない限りは、たとえJ2で3位以内に入ったとしてもJ1には昇格できないことになっているが、もはや事態は昇格云々ではなくなってきた。

 12月24日までにキャッシュで2億円がないと、再び資金ショートに陥り、クリスマス倒産する可能性がある。

 Jリーグが大分につきつけた条件は3つ。期日までに新社長を決める、債権計画を練り直す、資金繰り表を提出する──いずれも当然のことばかり。社長のなり手がいない状況で青野浩志経営企画部長が代表代行を務め、危機打開に奔走しているが、間に合う保証はない。

 次年の収入を前倒しで繰り入れるなど、粉飾決算の疑いが濃い過去の乱脈経営を精査しなければ膿を出し切れないのだろうが、それをやっている時間もなくなってきた。

 前社長の溝畑宏氏は、退任会見でこれまでの仕事ぶりを「功罪半ば」と総括したが、いくらナビスコカップに優勝しようと、クラブが消えてしまったのでは罪のほうが遥かに大きいに決まっている。最終節のセレモニーでも、ファン感謝祭でも悪びれた様子がなかったようだが、呑気すぎる。公金を湯水の如く使う官僚の悪い癖が出てしまったのか。

 Jリーグも鬼ではない。温情で融資が実現することもあるかもしれない。

 しかし仮に倒産を免れたとしても、大雑把な資金繰りのツケを払うのは大分県民だ。大分のフットボール文化を後退させかねない今回の事態は、日本サッカー史に深い傷跡を残す重大事件になるかもしれない。

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最終更新:2009/12/17 11:15
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