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「グダグダすぎる……」大手メディアでは報じられない”羽賀研二裁判”の近況

hagakenji1210.jpg地味に泥沼化していたようです。

「久しぶりにここまでグダグダな公判を見ました……。よく言われる『公判維持できていない』審理というのは、こういうことを言うのかと」

 司法担当記者がこう感想を漏らすのは、11月19日に大阪高裁で行なわれた、元タレントの羽賀研二と元ボクシング世界王者の渡辺二郎両被告の控訴審第一回審理である。羽賀といえば、2007年6月に知人の会社社長Y氏の債権4億円あまりを1,000万円でムリヤリ和解させたとして、恐喝容疑で逮捕(起訴は恐喝未遂)。その後、Y氏に医療関連会社W社の未公開株(元値40万円)を3倍の120万円で売ったことにより、詐欺罪で追起訴されている。だが、周知の通り、08年11月28日の地裁判決で「無罪」を勝ち取った。

 その後、検察側は控訴を行なったが、併せて今年3月、大阪地検は一審で争点となった、40万円という株の元値をY氏が知っていたか否かについて、「知っていた」と、羽賀に有利な証言を行なった歯科医の男性・T氏を「偽証罪」により在宅起訴している。

 逮捕から約2年半、事件が長期化する中で、注目の公判だったのだが……。新聞、テレビではその内容はほとんど触れられることはなかった。前出・司法担当記者が続ける。

「検察側の控訴は、Y氏の証言が偽証であるという前提がよりどころ。偽証のポイントは2つで、まずは羽賀とT氏の関係。T氏は法廷で『(羽賀とは)知人程度』と証言したが、実際は一緒に旅行に行くなど、親密な間柄だったというもの。とは言っても、人間関係はそれぞれの認識によるものですからね。実際に一審で、羽賀はT氏を『信頼の置ける友人』としている。もう1つは、株の売買が行なわれていた当時、T氏は沖縄の歯科でタイムカード上の記録では、毎日働いていたことになっており、株売買が行なわれていた東京に来るのは不可能であるというものでした」

 検察の事情聴取に対し、この証言を行なったのは、T氏が勤務していた沖縄の歯科の経営者K氏。第一回審理でも検察側証人として出廷する予定だったが、フタを開けてみれば……。本人が気管支喘息で外出不可ということで、出廷拒否。実質的な審理に入らないまま閉廷した。

「その際、裁判長は検察側に、『K氏が出廷できるのかどうか、あるいは別の証人を立てるかも含めて、検察は立証計画の見直しも検討するべき』とまで言及した。言い換えれば『本当にこの人、出廷するの?』と検察に疑問を呈したということでしょう」(前出・司法記者)

 裁判長の”予感”は当たったようで、12月17日に予定されていた続く第二回審理にもK氏は出廷できず、公判自体が中止になったという。詳しい関係者によれば、検察側の言う「T氏は東京に来られなかったはずだ」という見立てを崩す証拠を、弁護側は既に用意しているとも。また、K氏も周囲の知人に、「無理やり検察に言わされた。裁判には出ない」と、漏らしているという情報もある。

 先月19日の審理では、検察側の具体的な発言は一切ナシ。代わりに、羽賀の弁護人の強烈なアピールが目立っていた。裁判長に許可を得た上で法廷にも姿を見せていたY氏を、猛烈に批判したのだ。弁護側は改めて「Y氏は元値を知っていた」ことを主張するとともに、債権が確定していないにもかかわらず、ヤクザに債権回収を依頼したこと、さらにデタラメな債権譲渡を行なったことなどを、次々と述べたのである。

 事情に詳しい関係者は、高裁で無罪が確定する可能性はさらに高まったと話す。

「羽賀はY氏との株取引で得た利益のほとんどすべてを、再びW社株に突っ込んでいる。このため、検察側は”3倍”という値段を争点に切り替えたわけですが、そもそもこれ自体が無理スジです。要は飲食店で仕入れ値を客に明示しないことが違法なのかと、極論すればこうなる。実際に羽賀が買った40万円というのも、W社株の本当の元値5万円からすれば、8倍の値段ですから」

 一審では、恐喝未遂についても、「前提となる債権が認められない」とし、無罪判決を出している。渡辺被告がY氏に支払われた和解金1,000万円の中から、”分け前”を得ている事実もない。争点として、検察側は羽賀が渡辺に3,000万円の”謝礼”を支払っていると主張し、対して弁護側は謝礼ではなく、羽賀が渡辺に借りていた金の返済としているが、「債権もないのに羽賀は1,000万円払っているわけです。その上で渡辺に3,000万円もの謝礼を渡しているなら、むしろ、渡辺が羽賀を恐喝したということになってしまいますよ」(同関係者)と説明する。

 さらに、司法関係者の間からは、証人である歯科医が偽証罪で在宅起訴に至ったことを危険視する声も強い。

「『知人じゃなく親しい友人』なんていう、人間関係についての認識の差異が偽証に問われることが有り得ない。そもそも、証言の信憑性は、あくまでその裁判で争われることが前提。後からこんなことで偽証罪に問われては、被告側の有利になる証人が今後、出てこなくなる恐れがある」

 発生から2年半、羽賀研二の悪いイメージだけが残る本事件。最近、事件内容が伝えられないと思ったら……。当初の事件はずいぶんと形を変えつつあるようだ。

鍵師カチリ

鍵師じゃなくて、詐欺師?

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最終更新:2009/12/10 15:03
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