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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」(前編)
【第7回】小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談

ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」(前編)

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モテない、金ない、華もない……負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第7回のゲストは、そば好きが高じてDVD『藪からスティックそば屋』(ポニーキャニオン)を発売してしまったルー大柴さんです!

[今回のお悩み]
「うまくトゥギャザーできません……

──初めまして! 私もルーさんと同じ1月14日生まれなんです!

ルー大柴(以下、ルー) リアリィ? セイムバースディっていうのはうれしいですねぇ。あとセイムなのはねぇ、三島由紀夫さん。それから、田中真紀子さんもそうだねぇ。それからフェイ・ダナウェイっていうアメリカの女優さんと、あとは……。

──(長くなりそうなので遮って)なので、ずいぶん前から勝手に運命を感じていて。同じ誕生日のよしみで今日はいろいろ質問があるんです。まずは忘れないうちに宣伝からということで、どうして今『藪からスティックそば屋』というDVDを発売されたんでしょうか?

ルー あのね、僕はチャイルドの頃からそばが好きだったの。それが少しずつ業界に浸透して、たまたま企画内容とトゥギャザーになって、藪そばってあるじゃない? で、『藪からスティック(棒)』ということに。まぁ、藪ってところしか、そばには関係ないんですけど(笑)。

──なるほどー。DVDでは漫画家の浜田ブリトニーさんとか、世代も性別も業種も違う異界の方ともちゃんと交流なされていてご立派でしたよ! そこで相談なんですけど、私は社交性が乏しくて、あらゆる場面で物怖じしてしまって、「トゥギャザーしようぜ!」とはなれないんです。ルーさんは、そういうトゥギャザー精神をいつ培ったんですか?

ルー いやぁ、それは非常にディフィカルトなクエスチョンですね。それは僕もヒューマンですから、今でも非常に小心者で、やっぱり誰とでもトゥギャザーできるっていうことはないですよ。ここ1、2年でやっとあまり動揺しないで人と接することができたくらいで。

──あ、そんなに最近まで動揺されていたんですか!?

ルー だから、小明さんも絶対に大丈夫だと思いますよ。僕も50歳を過ぎてからでしたからね。(こちらをまじまじ見て)……失礼なので、レディーにエイジは聞かないですが……。

──まだ24歳だから、あと26年ぐらいはこんな感じなんでしょうか……。しかし、意外です。私がテレビで見ていたルーさんは、すごくアクティブなイメージでしたし……。

ルー まぁ、小明さんが見ていたルー大柴像っていうのは、僕が30代後半くらいだったと思うんです。あの頃は、もう崖っぷちでしたからねぇ。「これで仕事がなくなったらどうしよう!?」とか、「とにかく、ルー大柴という名前を全国に知らしめて仕事をもらおう!」と、すごく思っていた時代なんです。自分を前に出そう出そうとしながら内心は怖くてドキドキしていて、その反面、勢いで「ガーッ!」っていっちゃっていた。だから、ちょっと叩くとクニャってなってしまう、非常にウィークな弱い人でした。意外でしょ?

──意外です! でも、崖っぷちの危ういラインにいるときこそ、表面的には明るく振る舞う、みたいなのはちょっと分かります……。

ルー ライフっていうのはマウンテンありバレーあり、山あり谷ありだと思うんですけどね。僕もいろいろなエクスペアレンスっていうか体験をして、あの頃は崖っぷちだったけれど、現在は……。

──あ、ルーさんの現在のことより私の崖っぷちの相談してもいいですか?

ルー ……イエス。
後編につづく/取材・構成=小明)

ルー大柴(るー・おおしば)
1954年、東京都生まれ。俳優、タレント。高校卒業後、欧州放浪などを経て俳優を志す。89年、劇団「カンコンキンシアター」旗揚げに参加。アクティブなキャラクターとクドすぎる「ルー語」で人気を博す一方、舞台俳優としても確かな評価を得ている。

小明(あかり)
1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著アイドル墜落日記(洋泉社)の販売数は、これからさらに伸びるはず(妄信)。
ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/

ルー大柴の藪からスティックそば屋

トゥギャザーしようぜ!

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最終更新:2018/12/19 15:06
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