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緊急インタビュー(後編)

小向美奈子「ソフト・オン・デマンド」からDVDリリース! その気になる内容とは……

komu03-01.jpg『小向美奈子 DANGEROUS STRIPPER』より

前編中編はこちらから

──踊り子としての活動のひとつが、来年1月7日に出るDVDということになりますか?

小向 そうですね。ロック座のステージで私が踊っている映像と、屋外で撮影したイメージ映像による構成です。今回のDVDは2D映像に3Dダイジェストを特典映像につけています。3Dの完全版も後日リリースされる予定です。あくまで踊り子である私を打ち出すためのものなので、昔のグラビア的な水着のDVDとは違います。

──発売元が有名AVメーカーの「ソフト・オン・デマンド」ですしね。裸で踊る小向さんがドーンと3Dで画面から飛び出すわけですか。

小向 男優さんとの絡みはないですけど(笑)。でも、3Dということで編集には何倍も手間をかけていただいていますし、デマンドさんには本当に感謝です。

──しかしこうしてみると、今さらですが、ストリップをやっていくというのは本当に本気なわけですね。

komu03-02.jpg『小向美奈子 DANGEROUS STRIPPER』より

小向 だって私は今、初めて自分がやりたいと思える仕事に辿りつけたという気持ちなので。なかなか理解してもらえないけど、それは仕方ないです。

──下世話な話ですが、先輩の踊り子さんから、いじめられたりしませんでしたか。

小向 実は私もそれ、ちょっと心配していたんだけど(笑)、全然なかった。むしろ逆で、お姉さんみたいにすっごくいい人たちばかりで。いろいろなアドバイスをくれたり。

──具体的にはどんなアドバイスを?

小向 楽屋であるお姉さんに「この場面でどうやって体を動かしたらいいですか?」って聞いたら、すごく詳しく教えてくれて、最後にはその場で実演してくれて。本番前に「口紅がない!」って焦っていたら、横から「あたしのお気にのルージュ使いな」って塗ってくれたり。「あんた主役なんだからさ、頑張んなよ」「1日4公演で25日間は疲れるでしょう」「大変だけど頑張りなよ」って。涙が出そうになりましたよ。芸能界と違って、ネチネチしている人なんか一人もいない。

──ジンとくる話ですね……。世間は多分そんなイメージ持っていないかと。

小向 そうかもしれない(笑)。逆に厳しいことも言ってくれますしね。踊りがおかしければ「おかしい」って言ってくれる。そうすると新しい疑問が生まれてくる。で、また聞いちゃう。私もしつこく聞いちゃうんだけど、しっかり答えてくれる。そうでないと25日間も続かないですよ。本当に助けられたと思う。

komu03-03.jpg『小向美奈子 DANGEROUS STRIPPER』より

──25日間の公演中に変わったお客さんとか、危ない人はいませんでしたか?

小向 うーん、変な人はいなかったですよ。ただ、驚いたのは、私の踊りを客席から見た感想をメモに書いて、スタッフに「小向さんに」って渡してくれる方がいて。

──どんなことが書いてあったんですか?

小向 それがすごく的確で!(笑)。焦らずゆっくり動いたほうがいいとか、大事なことをピンポイントに抑えて指摘してくれるんですよ。公演の最後の方は「最初はぎこちなかったけど、すごくよくなった」って褒めてもらいましたから(笑)。

──いわゆる目の肥えたお客さんだったわけですね。

小向 あるお姉さんのファンの方なんだけど、当然流れで私の踊りも見ますよね。あまりに下手だったので、言わずにいられなかったんじゃないですか(笑)。ストリップの世界は優しいファンの方が多いですよ。

──ストリップをやることに、ご家族はどんな反応でしたか。

小向 「は?」って感じだったみたい。田舎のおじいちゃんやおばあちゃんは「何やらせているんだ!」って。お母さんはだいぶ責められていると思いますよ。だって水着のグラビア時代でも田舎ではすごく言われていたんだから、ストリップなんて絶対理解してもらえない(笑)。私は本当にこの仕事をしたいからするんですけど、なかなかね……。

──お父さんはなんて?

小向 お父さんは「自分がやりたいと思うならやりなさい」って。「それならば応援するから」と。それ以外にもいろんな言葉をくれました。逮捕されたときは「もう家族からも完全に見捨てられたな」って思っていたのに。

──家族の支えがあるからこれからもやっていける。

komu03-04.jpg『小向美奈子 DANGEROUS STRIPPER』より

小向 家族だけじゃなくて、周りにいる人みんなですね。さっき話した踊り子のお姉さんたちもそうだし、今の事務所のマネジャーさんやいろいろなスタッフ……。事件によってそういう存在に気づけたことが今の自分を支えている。だからその人たちに恩を返していかなければならないし、悲しませることはできない。

──前回のロック座の公演は、メディアが大騒ぎしたことが結果的に集客につながったという見方もできます。そういう意味での今後の不安はありませんか?

小向 当然そういう部分はあるでしょうね。ある意味、自分でハードルを上げちゃったのでそれは仕方ない。それを自覚して頑張れると思える自分が今いるので。そこをはねのけてがんばらないと。やり続けていきますよ。

──事件から約10カ月。復帰は時期尚早という声も世間にはあります。そういう声にどう答えていかれますか?

小向 早いか遅いかは私が答えるのは難しいけど……。ただ、一つ言えるのは、「業界に復帰」ではなくて「社会復帰」という形で理解してもらいたいと思うんです。私にも命があって、一人の人間としてこれから生きていかなければならない。そのうえで何ができるのか、何をすれば充実して生きられるのか、もがき苦しんで探した一つの答えがこれだったんです。これが今の私の生きる道なんです。それを応援してくれとまでは言わないまでも、道を塞がないでほしいという気持ちはあります。

──これからあらゆる偏見と直面していかなければなりませんが、その覚悟は?

小向 事件に関しては全部自分の責任ですから、偏見というか、社会的評価ですので。それについては、一つひとつ向き合って総括できたから。ストリップに対する偏見は、私が芸術だと理解できているので大丈夫です。むしろ、イメージを変えていきたい。私は、私を批判する人たちに言い訳をするためにこれから生きるわけではなくて、支えてくれる人たちに感謝をしながら、自分のやりたいことを、自信を持ってやり続けるしかない。色眼鏡で見られても「私はロック座で踊っています」「こんな小向もいますよ」って言えることに、幸せを感じられる自分が今いるんですよね。
(取材・構成=浮島さとし)

小向美奈子(こむかい・みなこ)
1985年、埼玉県生まれ。15歳のときに、グラビアアイドルとしてデビュー。童顔に似合わぬ、豊かな胸は「スライム乳」と称され、人気を博す。01年には、フジテレビビジュアルクイーンに選ばれ、以降はバラエティ番組等でも活躍。08年9月に、当時の所属事務所から契約解除され、09年1月には覚せい剤取締法違反で逮捕、起訴。懲役1年6カ月執行猶予3年の判決を受ける。同年6月、ストリッパーとして、浅草ロック座の舞台に立ち、復活。このほど、これまでの半生を赤裸々に語った著書『いっぱい、ごめんネ。』(徳間書店)を出版。

小向美奈子ストリップ出演情報!
広島第一劇場(浅草ロック座特別興行)
12月11日~20日 1日5回公演
<http://www.rockza.net/asakusa/>

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SOFT ON DEMAND×浅草ロック座
『小向美奈子 DANGEROUS STRIPPER【デンジャラス ストリッパー】』

ソフト・オン・デマンド/1月7日発売/時間70分(2D本編+3Dダイジェスト映像)
ロック座での妖艶なステージに加え、太陽の下で裸体が揺れるセクシー度満点のイメージ映像も収録。特典映像として、最新3Dカメラで撮影した本格的3D映像をダイジェスト版で収録。
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最終更新:2009/12/05 15:50
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