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アイドル映画専門映画監督・梶野竜太郎の【アイドル映画評】第11幕

鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。

●今回のお題
鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!
『机のなかみ』
監督:吉田恵輔 女性主演:鈴木美生

 アニメ等でよく使われる……というか発声される萌声(もえごえ)。俗に言う「いやぁ~ん」とか「大好きっ♪」みたいな声を、猫なで声っぽく女の子がロリった感じで男子の脳髄に刺さるように喋る。それが萌声なのだが、なぜか男は女の子のこの手の声にムチャクチャ弱い。

 キャバクラなんかで、耳元で「入れて欲しいの」とか言われてボトルを入れさせられてしまう虚しさ。物凄く迷惑なことをされたのに「ご、ごめんなさい……」と泣きながら言われるとつい、許してしまう。

 理性の逆回転サディスファクション。これらはすべて萌声の魅力、いや、魔力である。最近は、「お兄ちゃん!」っていう声だけが沢山入った「お兄ちゃんCD」とかもリリースされたり、海外から沢山いらっしゃる外国のヲタな方々(特にヨーロッパ系! その中でも特にフランス!)が、萌声の魔力に理性を失い、外来語で「MOEEEEEEEEEEEEEEEEE~!」とか、叫んじゃってる始末……。

sundome02.jpg『机のなかみ』
『なま夏』の吉田恵輔が監督・脚本を手掛けたラブコメディー。女子高生・望の元へ家庭教師としてやって来た馬場。同棲する彼女がいながら、彼は望の可憐さにすっかり魅了され……。「ミス週刊少年マガジン2005」の鈴木美生とお笑い芸人のあべこうじが共演。 (Amazonより引用)
(C)2006 NIPPAN/AMUMO

 ここまで萌声がワールドワイドになるなんて! 10年前なら誰も予測できなかったはずである! とはいえ、この萌声。基本はアニメで、あくまでも二次元の副産物である。だが、もし、これが通常の声で、日常会話の中で、しかも、かわいい女子高生で、しかも、その女子高生が、萌声で恋の悩みをしてきたり、萌声でエッチなことをしたりされたり!(1P&2P! うひー!)

「萌声の女の子の映画で~~~す!」って売り方をしていないからこそ体感できる、真の萌声ワールド! それがこの『机のなかみ』なんです!

 物語は、受験を控える女子高生・望の家庭教師となったフリーターの馬場が、同棲中の彼女がいるにもかかわらず、その可憐さに心奪われムチャクチャ自分勝手な妄想を膨らませつつ、彼女の気を惹こうとなにかとちょっかいを出しまくる、というお話。つまるところ、しょうもない存在である。一方の望は、そんな馬場の攻撃を軽くいなしながら猛勉強に励む日々。実は彼女には、現在の学力では到底望み薄な大学に絶対入学しなければならないある秘密があった……。

 主演は鈴木美生。北乃きいちゃんがグランプリの時の「ミスマガジン2005」で、ミス少年マガジンに選ばれたグラビアアイドルなんだけど、映画主演が多いので、グラビア色より女優色の方が濃く思えてしまう。

 もうね、この子の生萌声は『だいじょうぶマイ・フレンド』(83年作品。村上龍監督 ピーター・フォンダ主演のだいじょうぶじゃないSF映画)の、ラストのように無駄に空へと消えて行きたくなるような、男からは絶対に出てこない天使の萌声を持っている女優さんなのです。

 わざとじゃないですよ、出そうと思って出しているなら、声優さんの方が全然うまい。プロですから。そうではない。出したくなくても出てしまう真の萌声。そんな女の子が、ひとりになったら、ひとりでしかできない行動に走ったり、家庭教師にヤバいことされそうになったり、近親相姦ではないけど、ニアピンな状態が日常生活だったり、そんなシチュエーション内から発生する生声が全部、萌声なんですよ!

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 そして、何といっても、この萌声に滑車をかけるように、美生ちゃんの可愛さをカメラがなめまくる。女の子ひとりでふとんの中でモゾモゾしている時の「さ~て、何をしているのでしょう? うひひ」と言われているようなカメラワークや、お父さんが風呂に入ろうとカメラはお父さんの汚い(失礼)お尻を追うのだが、その奥にある物は「おお! おぉ?」というような映像!

 この作品の面白さは、萌声を堪能しながらも、それに沿った映像がしっかりと楽しめるということ! あ~~、鈴木美生ちゃん、あえて声優やってくれないかな~。本物の萌声と、アニメーションの融合! 売れますぜ! メーカーさん!
(文=梶野竜太郎)

机のなかみ [DVD]

ジュディマリのカラオケシーンも必聴です。

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●かじの・りゅうたろう
映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。
短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。第2回したまちコメディ映画祭 in 台東にて、新作『魚介類 山岡マイコ』を上映。2010年に長編版として劇場上映が予定されている。現在、ニコニコ動画チャンネル『魚介類TV』(毎週日曜日20時~)に出演中。
詳しくは→http://mentaiman.com/
ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/

●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX
【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』
【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』
【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』
【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』
【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか?
【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚
【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ
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最終更新:2009/12/01 11:00
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