ターゲットはキッズから”大きいお友達”まで!?「アニソン紅白2009」開催決定
#アニソン
大晦日はアニメソング版紅白歌合戦で年越し――アニソンの隆盛を背景に、新しい習慣づけを狙った歌番組、その名も『キングラン アニソン紅白2009』(BS11)の放送が決定。16日、記者発表会が行われた。
多数のアニソン歌手が集うコンサートを東京ドームシティシアターGロッソで開催、12月31日の22時から25時までBS11で生中継するほか、文化放送のデジタルラジオ『超!A&G+』でも「動画付き」中継を実施する。
アニメ界における近年のムーブメントは、ファミリー向け、キッズ向けとは異なる分野の開拓による部分が大きく、一口にアニソンと言っても、多様化が進んでいて集約が難しい。何を以てアニソンとするかには論議を重ねられたが、「今回はアニソンという枠のなかで関わった人たちが、いろいろな歌を歌う」(南沢道義日本音声製作者連盟理事長、株式会社81プロデュース代表取締役)という定義に落ち着いた。
10代から40代までを中心に、幅広い年齢層をターゲットにするという。目指すはマニア向けではなく、大衆番組。その方針もあってか「流行のアニソンだけでなく、子どもの頃口ずさんだ懐かしい曲も登場するアニソンの年越しイベントです」とプレスリリースにあるように、往年の名曲を中心にした選曲となっている。
老若男女が楽しめる構成が、本家の紅白っぽさを漂わせているのは確か。一方で「流行のアニソン」歌手の出場は少数とみられ、この点を若いアニメファン、声優ファンがどう受け取るかは未知数だ。
しかし、仮にアニソン紅白を本家紅白のように「アニソン番組の最高峰」と位置づけるなら、歌手がそう簡単には出演できない敷居の高さも生じてこようというもの。その年のCD売り上げの直接的な反映ではない、紅白的な、少しひねったセレクトが独自のカラーになっていくのだろうか。
この記者発表会に唯一招かれたゲスト歌手は、五條真由美。「DANZEN!ふたりはプリキュア Ver. Max Heart」を熱唱、初のアニソン紅白開催をアピールした。「プリキュア」は子どもから”大きなお友達”までを惹きつける一般性があるが、こうした点が今後の出演者選考基準になっていくのかもしれない。
現在出演が決まっているアーティストは紅白、各8組。残り何組と出演交渉中なのかを訊ねたところ、「紅白各3名前後」との回答が得られた。最大11組×2チーム、22組が競演することになる。アニソン50年の歴史を網羅しようと思えば、3時間でも足りないのだろうが、それでも40曲を生中継する予定だという。
BS11と文化放送では、『アニソン紅白』を恒例行事化していく意向を持っているようだ。来年度以降の変化も気になるが、まずは第1回の今年がどんな番組になるかを注視してみたい。
現時点での出演予定者は以下の通り。
<白組>
石原慎一(『仮面ライダーアギト』『戦え!レッドバロン』)
串田アキラ(『キン肉マン』『戦闘メカザブングル』)
サイキックラバー(『タイタニア』『特捜戦隊デカレンジャー』)
たいらいさお(『伝説巨神イデオン』『銀河旋風ブライガー』)
谷本貴義(『ドラゴンボール改』『金色のガッシュベル』)
T-Pistonz(『イナズマイレブン』)
宮内タカユキ(『銀牙 流れ星銀』『超電子バイオマン』)
成田賢(『サイボーグ009』『電子戦隊デンジマン』)
<紅組>
井上あずみ(『となりのトトロ』『こんにちはアン』)
太田貴子(『魔法の天使クリィミーマミ』)
五條真由美(『ふたりはプリキュア』『聖剣の刀鍛冶』)
Sister MAYO(『ぷるるんっ!しずくちゃん』)
崔善徳(CHOI SUN DUK)(『エレメントハンター』(韓国版))
松本梨香(『ポケットモンスター』)
MIQ(『重戦機エルガイム』『聖戦士ダンバイン』)
山野さと子(『ドラえもん』『メイプルタウン物語』)
<声優>(男女、アイウエオ順)
佐々木望
杉田智和
関智一
羽多野渉
榎本温子
片岡あづさ
加藤英美里
成田紗矢香
米澤円
(取材・文・写真=後藤勝)
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