もう演歌だけでは食っていけない!? 森進一が尾崎豊「I LOVE YOU」を歌うワケ
#森進一 #音楽業界
演歌の大御所・森進一が尾崎豊の「I LOVE YOU」を歌うことになったと話題になっている。同じく演歌歌手の長山洋子が期間限定でアイドル時代の曲をカバーするというニュースはあったが、来年でデビュー45周年を迎える大御所がJ-POPのカバーアルバムとは、いったい何が起こったのか。
「背景にあるのは、言わずもがなCD不況ですよ。新曲、新譜の販売は少し前から絶望的な状況でしたが、最近は”鉄板”だったベスト盤も一部の旬なアーティストを除いては青息吐息。今、CDって大ヒット曲を集めたカバーモノくらいしか売れないんですよ。しかも30~40代以上のシニアにしか市場がないという状態なんです」(レーベル関係者)
25日に発売される当のアルバム『Love Music』で森は、尾崎豊「I LOVE YOU」だけでなく、福山雅治の「桜坂」、コブクロ「蕾」、中島美嘉「雪の華」、平井堅「瞳をとじて」などのヒットチューンのほか、テレサ・テン「愛人」や石川さゆり「天城越え」といった歌謡曲まで、各世代の名曲が”節操のない”ラインナップで並んでいる。
「広く浅くというターゲット設定なんでしょうね。音楽業界はいま、必死なんですよ」(同)
iPodをはじめとした小型の携帯オーディオプレイヤーが普及し「CDレンタル、ダウンロード、無料の動画サイト……CDの売り上げを阻害する存在は枚挙に暇がない」(同)という昨今。こんな状態では、新たな名曲など生まれようもないのかもしれない。
(文=山田裕子)
森進一、61歳の冬
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