押尾学”ホステス変死”事件の遺族に「傍聴に行くな」と言う麻布署の横暴
#事件 #警察 #麻薬 #押尾学 #本多圭
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
俳優・押尾学の麻薬取締法違反の罪に関する初公判が今月23日に開かれるが、六本木ヒルズマンションの一室で”変死体”で見つかった銀座ホステスのT・Kさんの母親が、遅々と進まぬ捜査に業を煮やして、14日、岐阜県飛騨高山から上京した。
母親は当初捜査を担当した麻布署を尋ね、「真相を知りたいので、押尾の裁判を傍聴したい」と言ったところ、署員から「現場が混乱するから、行かないでくれ」と強く釘を刺され、落胆したという。
ふざけた話だ。公判に遺族が行けば、マスコミに囲まれて、質問攻めに遭うだろう。麻布署はもしかすると、自分たちの捜査の怠慢を遺族から告発されると怖れたのか? もしくは、それを機に芸能界と麻布署の癒着が発覚することを怖れたのだろうか?
10年くらい前だろうか。赤坂署管内に事務所を置く大手芸能プロが、高級寿司屋から、毎月30人前くらいの寿司を同署に出前させていたことが問題になって、同署長が飛ばされたということがあった。同じように、麻布署と芸能プロの癒着も以前から噂されていた。
8月2日にTさんが遺体で発見され、翌日、遺族は麻布署に駆けつけた。司法解剖から帰ってきたTさんと遺族が対面した場所は、遺体安置所ではなく、路上。まるで犬猫の扱いだった。捜査員は「事件性がないから、遺体を早く引き取ってくれ」と、捜査をする気のない態度に終始したという。Tさんが所持していた携帯電話についても「くまなく探せばあるかもしれない」と投げやりな返事だったそうだ。
その後、六本木ヒルズの植え込みで、日本テレビのスタッフが携帯を発見するや、遺族に”捜査中です”と前言を翻した。その後、捜査情報とともに、麻布署への各方面からの圧力の噂が飛び交った。そうこうするうちに、押尾は合成麻薬使用のみで東京地検に起訴され、8月31日に保釈された。
その日に、遺族の元へは麻布署から「捜査は続けてますが、どうなるかわかりません」という連絡が入った。Tさんの母親は「田舎でも大物政治家の息子が関係していて、圧力がかかったという噂は流れてましたから、捜査は打ち切りだと思いました」と語っている。Tさんの銀座のクラブ関係者からの勧めもあって、押尾を民事で提訴して、真相を明らかにする決断を迫られた。しかし、訴訟費用がない。クラブ関係者が弁護士も用意して、カンパで訴訟費用を準備していた。
その時だ。
麻布署ではなく、警視庁捜査一課の捜査員から「捜査は続行してます。詳しいことがわかり次第、報告に上がります」という連絡が入った。捜査一課によるクラブ関係者の事情聴取も再開された。
筆者は、クラブ関係者から「捜査一課は押尾を保護責任者遺棄致死罪か過失致死罪で逮捕するつもりと言ってます」と言葉を聞いて、半ば安心した。しかし、1カ月が過ぎたのに、捜査一課からの連絡はないという。いてもたってもいられない母親は上京。しかし、捜査一課がどこにあるかわからないために、まずは麻布署に出向いた。そこで応対に出た署員は「捜査中」を繰り返すのみ。母親が「真相を知りたいので、裁判を傍聴したんですが」と言ったところ「行かないでくれ、現場が混乱するから」と強く釘を刺されたという。もちろん、麻布署に遺族の行動を規制する権利はない。母親は、麻布署の態度に再び落胆したが、銀座の仲間たちから「行ってはいけないということはないですよ。我々と一緒に行きましょう」と励まされたという。
初公判当日、遺族は4人で傍聴に行くという。そこで押尾は遺族に対して謝罪の言葉を口にするのだろうか。麻薬取締法違反に関する裁きは、粛々と進んでいくだろうが、捜査一課には、Tさんが亡くなったことへの真相追及の手をゆるめないでほしい。
(文=本多圭)
コイツらが一番の悪党なのかも
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