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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 「THE OUTSIDER 第8戦」魂荒ぶる戦慄の舞台裏レポート!(後編)
今回も超満員! 不良の格闘技大会@ディファ有明

「THE OUTSIDER 第8戦」魂荒ぶる戦慄の舞台裏レポート!(後編)

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■前編はこちら。

“第4回大会MVP リアル神代ユウ”
佐野哲也(27歳)

 さて、ここからは、65~70kg級トーナメントの出場選手にインタビューだ。まずは1回戦を制し、控え室へ戻ってきた佐野に話を聞く。

──強豪・浦野貴之選手と2ラウンドフルに戦って、判定勝利。このあと行われる2回戦に向け、体力を温存したかったところでしょうが……。

「疲れましたねー。ホントに疲れた」

──一方、次に当たる学金狗選手は、1回戦を不戦勝で突破しました。

「(欠場した)林さんをちょっと恨みます。面識はないですけど(笑)」

 そんなハンデをものともせず、2回戦の佐野は冷静かつ軽快な動きを披露。最後は強烈なハイキックで学金狗を失神KOに追い込んだ(この勝利で佐野は「サイゾー賞」を含む5つの賞を受賞)。

os_8_11.jpg 閉会式を終えた佐野に話を聞く。

──いやはや、見事な蹴りでした。感触は十分でしたか?

「入ったなぁ、と。でも学さん、しばらく立ってたんですよね。だからすげえなぁと思って、追撃のパンチを打ちにいったんですけど、そこでフラッと倒れてくれたので安心しました」

──あと2つ勝てば優勝。

「決勝の相手が吉永(啓之輔)さんだったら面白いですね。僕が決勝の終了1秒前に負けたら最高に盛り上がると思うんですよ。まあもちろん、勝ったほうがいいに決まってますけど」

──閉会式のリング上で、吉永選手とどんな会話を?

「決勝でやろうぜ、って」

──その前に野村剛史選手との準決勝が待っています。

「ですね。野村さんはなんでもできる選手というイメージ。これからDVDをじっくり見て研究しないと」

──どちらも最高に面白そうなカードですね。

「見るほうはいいですねー。やるほうは必死ですよ」

──今日の賞金は何に使います?

「自転車を買うかも」

 これから師走に向け、仕事が忙しくなるという佐野。自転車をフル活用して、練習時間を確保したいところだ。

os_8_12.jpg決勝での対決を誓った佐野(左)と”格闘彫師”吉永

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“天才不良品”
三枝美洋(29歳)

 トーナメントの優勝候補に挙げられていたが、2回戦で吉永に敗北。閉会式を終え、足をひきずりながら退場してきた三枝に話を聞く。

──足、どうしましたか?

「右足を痛めた。カットでね。初めの蹴り、カットされたのがモロに入っちゃって」

──残念な結果に終わりました。

「悔しいね。来るの分かってたことでやられたんで、余計に悔しいですね」

──負けたのは久々?

「初めてですね。だからメチャクチャ悔しいですね。しかも、格的に負けるような相手じゃないってのは、最初の雰囲気で分かったんですけど……。最後ちょっと気ぃ抜いちゃって、三角でやられました」

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──最初の雰囲気で分かった、とは?

「タックルしたときに分かりましたね。あ、こんなに簡単にテイクダウン取れるんだと思って。そこから三角来るのは分かってたんで、その足を崩して跨ぐというスタイルを簡単にできた。で、そこから袈裟に入ったんだけど、ストップかかっちゃって、なぜか吉永君がバックでリスタートになったでしょ?」

──あれは「うん?」という感じでしたね。

「ま、しょうがない。あれはしょうがないと思った。またテイクダウン取ればいいやと思って、実際取って、そこから三角来るの分かってて潰してたんだけど、油断した一瞬の隙に足が入っちゃった。スタミナが切れ始めたときに気が緩んじゃって、吉永君が狙ってた通りの形になっちゃった。まあ、負けは負けと認めて、練習して出直すしかないですね」

 サバサバした口調で試合を振り返った三枝だが、「今日は悔しくて寝れないと思う」と言い残し、会場を後にした。

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“横浜義道会初代総長 濱の狂犬”
黒石高大(23歳)
   vs
“川口連合第十代総長”
武井勇輝(22歳)

 武井はかつて、こう言っていた。「仲いい奴は殴れない」と。しかし今回、トーナメントの2回戦で、親友の黒石と激突することに。その胸中やいかに? 試合前に話を聞いた。

──友人である黒石選手と拳を交える心境は?

「ああ、もうそれはしょうがないですよ。あいつには悪いけど、俺が勝ちますよ」

──やりづらさは感じない?

「今は逆にいいんじゃないか、と思ってます」

──今日は黒石選手と喋りました?

「さっきすれ違ったときに、『絶対(1回戦に)勝ってね』と一言だけ。あとはもう、以心伝心で」

 一方の黒石はどんな心境なのか? 1回戦突破直後に話を聞いた。

──おめでとうございます。

「三角締め決めたの初めてです! 練習でも決めたことないのに」

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──次は武井選手との対戦。友達同士で殴り合った経験は?

「中学以来、ないですね。付き合いが長くなると分かり合っちゃうから、喧嘩にならないし」

──やりづらさは感じます?

「俺は逆に嬉しいかも。ちなみにトーナメント表が発表されたその日から、彼とはずっと喋ってませんよ。だってこれ、遊びじゃないから。メインはガッツリ盛り上げますよ。KOするか、KOされるか!」

 結果は黒石が、腕ひしぎ十字固めで敗北。試合直後の黒石は「いやー、俺ダメだ。あんな塩試合やったから、お払い箱でしょ!」とヤケクソ気味に騒いでいたが、仲間やファンに励まされると「出直しますよ。俺は絶対!」とすぐに気持ちを切り替えていた。

os_8_18.jpg敗れても絵になる男・黒石高大

 一方の武井は、勝ったのに浮かない表情。「ヤバい。右の拳が折れた。超腫れてる。パキパキいってる」と言って脂汗を垂らしながらドクターの元へ。2カ月後までに治るのかどうか心配だが、ともあれ4強が出揃った。

os_8_19.jpgベスト4揃い踏み。左から野村、佐野、吉永、武井。

 次回大会は、12月13日(日)に東京・ディファ有明で開催。そこでトーナメントの準決勝、決勝が行われ、いよいよ”アウトサイダー初代王者”が決定する!
(取材・文=岡林敬太)

最強伝説THE OUTSIDER

かかってこいやー!!

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最終更新:2009/10/22 21:00
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