「野球がパクッた!?」とサッカーファン騒然 プロ野球独立リーグ呼称発表の余波
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四国、北信越など各地方で次々に設立されるプロ野球の独立リーグ。13日には関西の独立リーグに入らなかった三重スリーアローズを中心とした新リーグの設立が発表されたが、思わぬ余波が広がっている。リーグの呼称が既存のものに似ていたからだ。
三重が設立した新リーグは「ジャパン・フューチャーリーグ」。略してJFリーグ、ロゴは青文字でJFLとなっている。
ところがサッカーには長年JFLの呼称で親しまれている「日本フットボールリーグ」がある。そしてそのロゴも青文字でJFLなのだ。
Jリーグが創設された際、「日本サッカーリーグ」から、Jリーグ入りを志望するクラブチームや、アマチュアのチームが分離して「ジャパンフットボールリーグ」を作った。これが旧JFLである。のちにJリーグがJ1、J2の2部制になったときも、J2に入らなかったチームが集まって3部にあたる全国リーグに改組した。これが新しいJFL、すなわち日本フットボールリーグであり、今年で11回目のシーズンを迎えている。
このことを熟知するサッカーファンが「野球の”JFリーグ”は”JFL”のパクリだ!」と、怒り心頭に発しているというわけである。
たしかにこの数年、サッカー界の用語が野球界に流入する現象が目立っている。NPB(日本野球機構)「U-26」代表チームの試合が決まったが、「何歳以下」を「U-」と表記するのは、サッカー界の通例だ。ほかにも、FC東京と東京ヴェルディの間でおこなわれていた「東京ダービー」を、東京ヤクルトスワローズと読売ジャイアンツの試合に「応用」するなど、同様の事例には枚挙にいとまがない。ついにここまで来たか、とサッカーファンがあきれかえるのも無理はないと言える。
「ジャパン・フューチャーリーグ設立会見に出席した記者によれば、サッカーにも同様の呼称があるがどうするのか、という質問が出たようです。野球はサッカーとは関係ない、という回答でした」(マスコミ関係者)
JFリーグ公式サイトに掲載されていた連絡先に電話してみると留守。ではサッカーのJFL側はどう考えているのかを探ってみると、下部カテゴリーに詳しいサッカーライターの後藤勝氏によれば、サッカー界の反応は意外に穏健だという。
「JFLもJFリーグも、JリーグやNPBに比べて光の当たらないマイナーカテゴリー同士ですし、今後、商標で揉めることがあるといけないので、JFL側は専門家への相談を検討している段階です。JFLの名称やロゴを使った発行・配布物のバッティングが懸念されるところですから」
もし新しいプロ野球独立リーグの呼称が「Jリーグ」なら大問題になるところだったが、JリーグでもJFLでもない「JFリーグ」。しかも発足したてで、どちらかといえば励ましの感情を受けやすいマイナーリーグだけに、いまのところ周囲の目は厳しくない。サッカーのJFLを商標問題で訴える暴挙に出さえしなければ、やがてはサッカーファンの怒りも収まるのかもしれないが、なんとも迂闊すぎるネーミングである。
でも、バスケ派なんだよね。
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