「観る番組が何もない!」業界存亡の危機か 今期アニメが不調の深いワケ
#アニメ #けいおん!
改編期を迎え、10月(9月末)スタートのアニメ新番組の第1回が一巡した。いつもならネット上は、各々がイチオシのアニメを主張して議論になっているのだが、この秋は様子がちがう。『けいおん!』や『涼宮ハルヒの憂鬱』に湧いた春、夏から一変。「今期は観るものがない」という声が高まっているのだ。なぜそんな事態に陥っているのか。
「とにかく二期ものが被りまくっています。一期で興味を持てなかった視聴者は、はじめから排除されているようなものです」(関係者)
TV番組は3カ月を「1クール」と勘定、かつては通年でオンエアする4クールのアニメがほとんどだったが、ここ数年は長くても2クール。1クール13話以内で完結するシリーズものが大半になっている。主にM1(20~34歳男性)、M2(35~49歳男性)層へ向けた深夜アニメにその傾向が強い。「一期」「二期」とは、『24』などの米国ドラマで言う「シーズン」にあたる表現。最初の1クール放映から半年なり1年以上のちに、同じアニメの2クール目を「二期の新番組」として電波に乗せるケースが増えてきた。しかしこの秋はそれが思い切り重なってしまったようなのだ。
「4クールを予定しながら打ち切りではリスクが大きすぎる。どうしても、もし一期で人気が出たら二期をやればよい、という発想になります。それにDVDを売るためのプロモーション枠と割り切るなら、1クールで十分」(関係者)
短命化がひとつの不人気要因とも言えるが、それだけではない。
「萌えエロ系に偏りすぎなのも、視聴者が不満を抱く原因でしょうね。まあ、『クイーンズブレイド』は有名女性声優にきわどい演技をさせている点がウケているようですが……。一時はブームになりかけた腐女子向けのタイトルも『ミラクルトレイン』だけですし、バランスが悪い。夏アニメの『東京マグニチュード8.0』や『大正野球娘。』のように、尻上がりに評価を上げられるドラマ志向の作品が増えないと、業界存亡の危機ですよ。今冬や来春に向けてのお休みなのかもしれませんが」(アニメライター)
素直に通年もの(『クロスゲーム』『鋼の錬金術師』)や再放送(『おおきく振りかぶって』)を観たほうがよい、という意見もちらほら。今秋は早々に寝床に入り、小遣いを貯めておいたほうがよいのかも!?
今作もレビュー欄炎上寸前?
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