ジャニーズ帝国崩壊の序章か 7月期ジャニーズドラマ視聴率を徹底分析!
#テレビ #ジャニーズ #ドラマ #視聴率
平均視聴率20%超えが1本も無し、という不作(駄作?)だった今クールドラマ17本。高視聴率を期待されていた、シリーズ4作目のフジの鉄板ドラマ『救命病棟24時』も主演の江口洋介の交通事故により実質7回の放送となってしまい、平均19.1%に留まった。
そして残り16本中平均視聴率10%割れが11本も。
ちなみに、そんな不作のなか、ジャニーズアイドルの主演作は7本と、かなりの割合を占めている。あの低視聴率で話題だった『こち亀』含めた3本が10%割れを”ヤラカシ”てしまったのだ。
まずはドラマのフジの代表、”月9″『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー』の山下智久。初回から11話の最終回までずっと15%台を前後しているあたり、ファンを逃さない魅力で安定感を見せたものの、最終回も13.8%しか取れず。結局平均視聴率は14.4%に留まった。試合終了ブザーと同時にシュートを決める”ブザー・ビート”で逆転高視聴率とはならなかった。しかし、事務所の大先輩、中居正広主演の月9史上最低視聴率10.49%の記録を更新しないで済んだだけでも良かった!?
翌日火曜22時フジ系『恋して悪魔』に主演するのは、(ジャニーさんの)期待の新人・中山優馬。今クール最低視聴率は免れたものの、6.6%と惨敗の結果(ちなみに最低は『猿ロック』の4.8%)。
視聴率NO.1だった同局『救命病棟24時』が21時からの放送でも、続けて観たくなかったということか?
V6井ノ原快彦が大御所・渡瀬恒彦とダブル主演する水曜のテレ朝『新・警視庁捜査一課9係』はシリーズ4作目の安定感を誇り、平均視聴率も13%と落ち着いた。大御所や演技派に囲まれて、全国的に認知されているアイドルが主演しているにしては華やかさに欠ける数字だが、結婚の発表があっても今までのシリーズ平均視聴率と変わりがない。……実は彼、演技派かもしれない。
意外に健闘していたのは木曜22時フジ系『任侠ヘルパー』。主演の草なぎ剛が、六本木全裸騒動を起こしてからの復帰ドラマとあって、視聴率が不安視されていたが、初回17.5%と好調な出だし。6話には12.2%まで落ち込んだが最終話に15.6%と持ち直し14.9%と、ドラマ低視聴率のこのご時世、何とかSMAPとしての対面は保たれた。
ジャニーズアイドル神話の崩壊の象徴と言えるのがTBS金曜22時『オルトロスの犬』である。まさにアイドルど真ん中の滝沢秀明とNEWS錦戸亮の豪華ダブル主演にもかかわらず6話は6.7%の数字を出してしまい、急きょ翌週に緊急生放送特別編が放映されたが、それもたったの7.3%……。今をときめくアイドル2人が生放送で出演しても7.3%。
この特別編の数字は公式の記録として加算されず。それでも平均視聴率は8.3%と、初回の11.4%の低空飛行から、もうどうにも下げ止まらなかった。
初回15.6%と好スタートを切ったが、脚本の粗さが目立つと評され、2話3話といきなり8%代にまで落ち込んでいた長瀬智也主演の『華麗なるスパイ』。何故か4話目で12.7%の奇跡的回復力を見せた。この日の目玉ゲストはNEWSの増田貴久とレンジャー俳優・鈴木裕樹。増田の固定ファンはもちろん、鈴木はテニスの王子様で大ブレイク、ゲキレッドとして主演したテレビ朝日系『ゲキレンジャー』は07年に映画化し大ヒットを記録。同シリーズの今年のお正月映画も大盛況だった。数字は2人の出演から立て直したように見えたがそれでも平均視聴率は10.7%。
最後に大御所SMAPの香取慎吾主演の土曜20時TBS系『こち亀』。開始当初から低視聴率にあえいでいた作品だけにやはり最終回には木村拓哉を投入。草なぎも何とか面子を守ったのだから、何とかキムタク効果を……。しかし、蓋を開けたら11.8%……。キムタクも決して”視聴率男”ではなかったようだ。平均も8.9%とおよそジャニーズ、いや、SMAPとは思えない数字に。
視聴率戦争悲喜こもごも、(あくまで視聴率が)低レベル争いに過ぎないが、とうとうジャニーズ勢力も政権交代の時がやってくるのか――? いや、交代する程の”視聴率男”が存在しないジャニーズはもはや凋落の一途をたどってしまうのか!?
(文=山田裕子)
みんながキムタクに麻痺していた時代
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