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【東京ゲームショウ2009】不景気でも止まらぬ技術革新 注目はコナミの新ボカロ!

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 9月24日(木)から27日(日)まで幕張メッセ(千葉県)で開催中の東京ゲームショウ2009。コンシューマビデオゲームのトレンドを提示する国内最大級の展示イベントだが、ここ数年は景況にあわせるかのように規模を縮小。企業統合によって各社ごとの出典スペースには余裕ができたが、イベント全体での占有面積は確実に狭くなっている。『ドラクエ』などの一部の怪物タイトルを除き販売本数は減るいっぽう、市場全体のシュリンクが懸念されるところだが、開発者の冒険精神はへこたれていない。精密化する一途のCG描画力とは異なる方面へのアプローチが際立っている。

 国内では先陣を切って高密度CGの精度を追求してきたコナミの小島組は『メタルギアソリッド』の新作『PEACE WAKER』をPSPで発表。「PSPだからというのではなく、『メタルギアソリッド』の続編として作っている」(小島秀夫監督)という通り、相当気合が入っている。CG描画はPS3並みとはいかないものの新基軸に多数挑戦。その柱のひとつが、初音ミクでおなじみのボーカロイド搭載だ。

 システム的にはヤマハの現行世代エンジンを援用しているが、ボイスのデータベースはまったくの新録。同作出演声優の菊地由美が担当、5日間レコーディングをして作り上げたという。この「コナミ自製ボーカロイド」は『PEACE WAKER』のラスボス的巨大AIメカの「歌」や「セリフ」に使われる。今後はPSPのネットワークを介し、ユーザー、コナミ、ヤマハの間でデータのやりとりを行い、ユーザーが自分好みに編集できるよう、計画が進んでいる。

「TGSのイベントで聴いたかぎり、調教ぶりはかなり見事。よくできた初音ミクといった感じのこなれた発音でした。ニコ動を発信源とするボカロブームとの相乗効果も期待できるのでは」(ゲームライター)

 小島監督自ら「今回のゲームショウはナタル(記事参照)かボーカロイドかというくらいですから」と、「発明」度合いを強調していた。

「大手メーカーのハイエンドマシンによるCG描画競争が落ち着き、全体的にゲームのウリが見た目とはちがうところにシフトしてきています。コントローラなしのナタルだけでなく、3D立体視などインターフェイスの根本を紹介しているブースもありましたし、”見た目競争”とはちがう流れになっていますね。ああ、あと美少女萌えブームの大手回収という現象もありますが(笑)」(関係者)

 不景気の陰で、「グラフィック容量進化競争」とは別ベクトルの発明が進行中というわけだ。今年下半期からは、ビデオゲームの逆襲が始まるのかも!?

VOCALOID2 キャラクターボーカルシリーズ01 初音ミク

時代を変えた姫。

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最終更新:2009/09/26 13:00
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