これを見ないとバカだ!? プロが教える【東京ゲームショウ2009】攻略法
#ゲーム #東京ゲームショウ
海外18カ国を含む180社が参加する世界最大級のゲーム展示会「東京ゲームショウ2009」が24日、千葉の幕張メッセで開幕した。毎年、大変な混雑で知られる同イベント。一般公開は26日からだが、せっかく会場へ行くなら綿密な下調べは不可欠だ。「昨年は人ごみに揉まれただけで何も見られなかった」なんて声も少なくない。そこで、生活総合情報サイト『All about』でガイドを務めているゲーム評論家の田下広夢氏に、どこよりも詳しいゲームショウ2009徹底攻略法を聞いてみた。
──昨年と今年の大きな違いは?
田下 開場時間が例年より30分ほど前倒しになり、午前9時30分から10時までの間に開場されることになりました。朝1番で入場して人気ゲームをチェックしたい人は要注意です。また、昨年はほとんどなかったiPod touchやiPhone向けのタイトルが増えていますね。ステージイベントでも、iPhoneに関するゲームビジネスを考える「iPhoneから見たゲームの未来」が開催されます。これらの展示やイベントがコンシューマーのゲーム関係者や、コアなゲーマーが多く集まるゲームのお祭りでどういった反響を得られるのかは、今後のiPod touchやiPhoneにおけるゲームビジネスを考える上でとても重要なデータになるかもしれません。
──今年の最大のみどころは?
田下 12月17日に発売が迫ったPlayStation3最大のキラータイトル『FINAL FANTASY XIII』がいよいよプレイアブルで登場します。スクウェア・エニックスブースとソニー・コンピュータエンタテインメントブースで展示されます。短いシナリオをプレイし、戦闘システムをチェックしたり、召喚獣の迫力を体感したりすることが可能です。
また、ニンテンドーDSで人気の『レイトン教授』の新シリーズ第1弾となる『レイトン教授と魔神の笛』もプレイアブルで登場します。出展される<レベル5ブース>では合計250台のDSが大規模な体験コーナーに用意され、待ち時間にはさらに250名が座れるシートで映像プレゼンを行なうという手法で大量の人をさばいていました。過去にあまりの人気ぶりで会場がパニックになった同ブースですから、かなり綿密に対策が練られている印象です。さらにプレイしたユーザーにはレイトン教授と魔神の笛を含む3作品のDSタイトルの体験版か、ゲームの映像ディスクが入った福袋がプレゼントされるとのことなので、今年も大変な賑わいになりそうですね。
──それ意外にツウ好みの見どころをこそっと……。
田下 そうですね(笑)。ちょっと面白いのは、ソニーコンピューターエンタテインメント(SCE)とマイクロソフト(MS)のブース配置。例年は、両プラットフォームホルダーは別々のブロックに分かれることが多いのですが、今回はお互いがはす向かいになる形で陣取っています。強烈なアピール合戦で盛り上がりを見せて欲しいところです。
──そんな両ブースの具体的な見どころは?
田下 SCEブースでは11月発売予定の携帯ゲーム機『PSP go』の試遊ができます。ただ、全てのPSP試遊台が『PSP go』ではないので、うまくあたるかは運次第ですね。MSブースにはコントローラーを必要としない『Xbox360』の新デバイスである「Project Natal」が展示されていましたが、クローズドボックスの中の参考展示でした。興味ある方はちょっと覗いてみてください。
──ご自身のサイトで触れられている、すれ違い通信について一言。
田下 『ドラゴンクエスト9 星空の守り人』を持っている人は、是非会場に持っていってすれ違い通信をしてみてください。おそらく待ち時間などにすごい量のすれ違い通信ができると思いますよ。業界関係者も多く来場していますから、運が良ければそういった人とのすれ違い通信も充分あり得ます。僕の個人サイト(http://www.hiromutaori.com/2009/09/08/20090909/)で、FF13のイベントでのゲーム関係者とのすれ違い通信の記事をUPしています。参考までにご覧ください。
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不況に強いといわれるゲーム業界だが、長引く不況の影響で全体の展示数が減っている点は否めない。各メーカーブースを見渡しても、コストを圧縮した比較的シンプルな作りが目立つようだ。全体の規模としては縮小感があるなか、iPhoneや携帯電話の占めるパーセントが増えているのも特徴の一つ。ただし、それがメインコンテンツとなって集客しているかというと難しいところ。やはりコンシューマーのビッグタイトルが集約の中心であるところは変わらないようだ。
「不況の影響もあってピーク時と比べると出店数は減っていますが、逆にいえば混雑が減って例年より見やすいともいえます。お祭り好きにはちょっと寂しい感もありますが、ゆったり回りたいゲーム好きには悪くないと思いますよ」(田下氏)
会期は27日まで(24~25日がプレス向け、一般公開は26~27日)。事務局では4日間の会期で18万人の来場者を見込んでいる。
(文=浮島さとし)
待ち時間も楽しめちゃうのが東京ゲームショウ
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