Jリーグの名門「東京ヴェルディ」 日テレが経営撤退でクラブ消滅危機
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かつてJリーグ草創期にカズ(三浦知良)らを擁して人気絶頂にあった東京ヴェルディ(J2=Jリーグ2部)が消滅の危機に瀕している。98年シーズン後に読売新聞社とよみうりランドが経営から撤退後、日本テレビが全額出資するクラブとなっていたが、その日テレの今季限りの経営撤退が決まったのだ。
代替となる出資者を探したが見つからず、東京Vの前身である読売クラブのユース出身者を中心に設立された持ち株会社「東京ヴェルディホールディングス」が名乗りを上げた。しかしこの会社自体に資金力があるわけではなく、今後の先行きが危ぶまれている。
「そもそも、日テレが撤退する話は数年前にもありました。今にして思えば、あのとき売り抜けていれば寿命は延びたのかもしれません」(関係者)
しかし今日15日のJリーグ理事会で「東京ヴェルディホールディングス」が新たな運営母体として認められる確率は高いというのが、関係者の読みだ。
「現時点で資金力が不安という以外に、新たな持ち株会社に悪い点があるわけではないですから。それに、認めないとクラブがつぶれてしまう」
問題は新しい経営陣が決まった後、である。ここでJリーグ華やかなりし頃に川淵三郎チェアマン(当時)と真っ向から対立した渡邉恒雄氏が新しいスポンサーとなれば、美談になるのだが……。
「そういった意向があるとは聞いていません」(関係者)
新会社は実際にクラブでプレーしていたサッカー愛好者が深く携わっている。親会社の意向に振り回されない、純粋なクラブチームとしての発展が期待できるが、そのためには一にも二にもカネである。
「ともかく、まずは理事会を通ってからです」(サッカーライター)
名門が消えるか、残るか。決定が注目される。
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