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“絶対にインタビューを受けない男”明石家さんまがあのメディアで「独占告白」

samma_honnnin.jpg『本人』Vol.11(太田出版)

 明石家さんまといえば、いわずもがなの日本を代表するお笑い芸人の一人。瞬時に言葉を選ぶ反射神経は、年を重ねても衰える様子はない。その一方で、自分の言葉が活字に残ることに人一倍慎重な一面を持ちあわせていることは意外に知られてない。パブリシティ絡みでの短いコメント類などを除けば、インタビューや対談などのまとまったボリュームの”語り仕事”は、まったくといっていいほど、受けてこなかったのだ。

 そのさんまが、太田出版の『本人』巻頭特集で、約40ページにわたるロングインタビューに応じたことがわかり、業界内で話題になっている。

「正攻法で正面からオファーしてご快諾いただきました。マネージャーさんも驚いてましたね。さんまさんが『本人』に若干の興味と信頼を抱いてくださったのだとしたら光栄なことです」(北尾修一編集長)

 笑いに目覚めた幼少時代から、なぜ落語家としてスタートしたのか、『ヤングおー!おー!』(毎日放送)のデビューにまつわる裏話、笑いに賭ける熱い想い、親友であり同士である島田紳助への”屈折した”愛情――。超多忙な中で、2時間にわたり等身大の自分を赤裸々に語る笑いの巨人は、たしかにテレビで見る「さんま像」と同じようでどこかが違う。

『オレたちひょうきん族』(フジテレビ)で、ともに一世を風靡したビートたけしに対しては、年が8歳も上で最初はどうからめばいいかまったくわからなかったという。

「たけしさんは普段ワーワー喋る人じゃないんで、僕がワーワー喋っているのをニコニコしながら聞いてらっしゃる感じで、『俺のことどう思てはんのかな?』って、最初はすごい不安でした。だからもう、とにかくぶつかっていこうと。この人にぶつかって自分の思うことをさせていただこうと。きっと懐の深い人だから大丈夫だろうと。一所懸命やらしていただいたら、たけしさんのほうでうまくリードしていただいたのは覚えてますね」(本文より)

 2時間の対談を終えた北尾編集長が語る。

「しゃべりの瞬発力が尋常じゃない(笑)。スピード感も反射神経もテレビで見てるのと全然違う。話すのがただうまいとかいう次元じゃないですね。それでいて威圧感がまるでない。不思議な空気をまとった方ですよ」

『本人』といえば、骨太なインタビューや対談で知られる年四回発行の季刊誌。著名人から一般人まで、一人ひとりの人間性を深堀して実像に迫る個性的なインタビュー構成は、どちらかというと業界内での評価が高い。さんまのようなスーパーメジャーな人物のスクープ・インタビューを、講談社や文藝春秋のメディアではない、マニアックなメディアが奪取するとは痛快ではないか。

 季刊誌ゆえ発売日を忘れてしまいがちだが、次号の発売は9月10日。もちろん明石家さんまの表紙が目印だ。
(文=浮島さとし)

本人vol.11

これは必読、必読。

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最終更新:2018/12/07 18:55
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