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お笑い評論家・ラリー遠田が徹底予測

実力者揃い踏みのコントNo.1決定戦「キングオブコント2009」優勝の行方は!?

koc2009hp.jpg「キングオブコント2009」HPより

 9月1日、コント日本一を決める大会「オロナミンCキングオブコント2009」の決勝進出者が発表された。8月28日に大阪で、8月31日に東京で行われた準決勝の激戦を勝ち抜いて見事決勝に駒を進めたのは、インパルス、サンドウィッチマン、しずる、ジャルジャル、天竺鼠、東京03、モンスターエンジン、ロッチの8組。彼らが、9月22日の決勝戦で優勝の栄冠と賞金1000万円を目指して争うことになる。

 準決勝を現地で観戦した立場から見ても、この審査結果はかなり妥当なものだと思う。予選当日の笑いの量が圧倒的に多く、確立された独自の世界観があり、それを表現するための技術も高いレベルで備えている8組の芸人がきちんと選ばれている。「疑惑の選考」で揺れた昨年と比べると、同じ大会とは思えないくらいまっとうな結果に落ち着いた。

 今回の決勝進出者の中でも目に付くのは、フジテレビのコント番組『爆笑レッドシアター』にレギュラー出演しているしずる、ジャルジャル、ロッチの3組。若手の中でも トップクラスのコントの達人たちが、お互いに刺激を受けながら成長している同番組の勢いを見せつける形となった。

 思えば、昨年末の「M-1グランプリ」では、その前から『爆笑レッドカーペット』を中心に活躍していたNON STYLE、オードリー、ナイツといった芸人が、従来のM-1常連勢を押しのけて大躍進を遂げていた。

 そして今回は、『爆笑レッドカーペット』の姉妹番組である『爆笑レッドシアター』の芸人たちが、局をまたいで「キングオブコント」という大会に殴り込みをかけてきた、ということになる。

 もちろん、本人たちにそれほどの仲間意識や連帯感があるかどうかは定かではない。ただ、サンドウィッチマンやインパルスといったベテラン勢に対して、新興勢力である彼らがどう立ち向かっていくかは大いに気になるところだ。

 これだけの強豪が名を連ねていると、優勝予想はかなり難しい。だが、決勝戦はネタを2本披露してその合計点で順位が決まる、というシステムであることを考えると、天竺鼠は有力候補の一角だと言えると思う。

 なぜなら彼らは、今年1月に行われた「第30回ABCお笑い新人グランプリ」において、それぞれ違った方向性の破壊力のある2本のコントを披露して、最優秀新人賞の栄冠に輝いているからだ。関西を拠点に活動していて、他の出場芸人と比べてテレビでの露出が少なく、あまりネタバレしていないのも強みになる。

 コント日本一を決めるのにふさわしい顔ぶれが並んだ今年の「キングオブコント」。最後に笑うのはいったい誰なのだろうか。
(文=お笑い評論家・ラリー遠田)

天竺鼠2

予習しとこうっと。

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最終更新:2018/12/10 19:21
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