「育てて売り飛ばせ!?」Jリーグ経由中東行き ガンバ大阪の選手転売商法
#サッカー
Jリーグのガンバ大阪が世間を騒がせている。26日にブラジル人FWレアンドロをカタールの「アル・サッド」へと移籍させることを発表したばかりだが、間髪を入れずに同日、アルビレックス新潟のブラジル人FWペドロ・ジュニオールを獲得することを決めたのだ。
実はここ数年、Jリーグの得点ランキング上位に入ったブラジル人ストライカーが、オイルマネーで潤う中東の金持ちクラブへと買われる例が相次いでいる。主にACL(AFCチャンピオンズリーグ)で活躍するG大阪のエースがターゲットとなるのだが、G大阪は代わりに国外から選手を取って来ることはしない。ブラジル人選手を引き抜かれるや否や、同じJリーグ内で実績のある、日本に順応済みのブラジル人を「強奪」するのである。
「潤沢なオイルマネーを持つ中東クラブが”強奪”のために提示する違約金(実質的な移籍金)は、Jリーグ内よりワンランク上です。今回、レアンドロの金額は10億円と言われていますが、そのお金でガンバがペドロ・ジュニオールを獲得したとしても、十二分にお釣りが来るはずです」(サッカー関係者)
ペドロ・ジュニオールは大宮アルディージャが獲得した選手だったが、扱いきれず、今季はアルビレックス新潟へと期限付き移籍(レンタル移籍)していた。新潟はこの際、買い取りオプションを行使したという。つまり大宮が新潟へと売ったペドロ・ジュニオールをG大阪へと転売したのだ。サッカーファンは早くも「ガンバは来夏、ペドロ・ジュニオールを中東へ転売するだろう」と口さがない。
ガンバがカタールの「アル・サッド」から得た「レアンドロ資金」は少しずつ目減りしながら、G大阪、新潟、大宮を潤したことになる。
「年俸数百万円のダヴィ(コンサドーレ札幌→名古屋グランパス→ウム・サラル)も、Jでゴールを量産することでカタールのクラブに買われていきました。極端な話、B級ブラジル人に点をたくさん取らせて一人前の選手に仕立て上げれば、いくらでも儲かりますよ(笑)」(サッカーライター)
ちょっとかわいそうなのは大宮だ。スカウトの見る目は確かなのだが、なぜか選手がチームでは実績を残せず、Jの他クラブに移籍したとたんにブレイクするというパターンが繰り返されている。
「大宮→甲府、山形など他クラブ→G大阪→中東というルートは、もうJクラブのサポーターにはおなじみです」(サッカーライター)
大宮から中東に「直販」しようにも、ブラジル人たちは大宮ではゴールを量産してくれない。ACLに出場してもいないから、中東のクラブに目を付けられることもない。「とんびに油揚げ」のガンバ天下は、いましばらく続きそうな気配である。
これであなたも青と黒の戦士☆
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