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徳光正行「この夏、絶対見たい"ヤバイDVD"」12撰!

日常が非日常に変わる恐怖がヤバい(震)!!『呪怨 白い老女』

jyuon_shiro.jpg © 2009 東映ビデオ・CELL

[徳光正行オススメポイント!]
幸せな家族の日常が崩壊する恐怖感を表現

 僕は『呪怨』シリーズのファンなんだけど、同作は使用フィルムが関係しているのか、映像には『あなたの知らない世界』(日テレ系)の再現VTRみたいな安っぽさは確かにある。ホラー映画にはこのチープ感が大切だと思っていて、それをきちんと出しているのは好ましかったですね。

sundome02.jpgとくみつ・まさゆき
1971年、神奈川県生まれ。タレント。徳光和夫の次男。『ザ・ゴールデンアワー』(東京MXテレビ)、『スペチャ!』(スペースシャワーTB)などで活躍中! もちろんサイゾー本誌連載『愛のズルむけい地』に登場いただいているアノ人です!

 また、日常が非日常に変わっていくという恐怖をきちんと出せていました。僕の中で、『呪怨』シリーズには「練馬区」というイメージがある。なんとかマイホームも買えたニューファミリー的な家族像が、崩壊していくという、そんな「家」と「土地」の雰囲気がよく描かれていたと思います。

 役者でいえば、中村愛美さんの演技がすばらしい。最後にガソリンをかけられて殺されるのですが、そこに至るまでの「痛み」をしっかりと表現できていましたね。ほかには、なんといってもみひろちゃんがヤバイほどにカワイイ!  ホラー映画ということで、彼女のおっぱいポロリを期待していたのですが(笑)。そこだけは非常に残念でしたね。あと、個人的には久しぶりに宮川一朗太さんの熱い芝居を見られたのもうれしかったです。
(取材・文=丸山大次郎/「サイゾー」9月号より)

[宣伝担当オススメポイント!]
ヤリすぎてないのにR-15指定!? 真に迫りすぎた狂気の殺人劇
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 最大の見どころは、やはりムロツヨシさん演じる篤が一家を次々と惨殺するところ。金属バットで殴り殺し、包丁で刺殺。殴り倒した上に灯油をかけて火をつける。果ては、少女を押さえつけ、のこぎりで首を……。とにかく、夢に出てくるほど強烈です。直接的な映像表現は避けていたのですが、やはり今回は「R-15指定」になってしまいました(苦笑)。また、あれほどの殺人をしている中、ムロさんはうつろでまったくの無表情。これには原案・監修の清水崇さんも大絶賛していて、篤の狂気がよく表されています。ほかにも、中村愛美さん演じる生意気な女性が火をつけられ、「熱い、熱い」と叫ぶシーンは、実際に起こった焼身自殺の事件を参考にしています。ちなみに、多くのホラー作品を手がけた三宅隆太監督ですが、「人が人を殺す」というシーンは撮影したことがなかったとか。ですが、今回は『呪怨』を撮るということで、監督の相当な覚悟がうかがえます。
 また、鈴木裕樹さん演じるケーキの配達人が惨殺事件の現場を訪れたとき、「すぐ行きますから」というセリフがずっと聞こえ続けるというシーンがあります。同じカットを使用しているのですが、聞き続けていると背筋がゾーッとなる。過激な映像はもちろん、日本ホラーの醍醐味である「心理的な恐怖」もたっぷりと表現されていますよ。

呪怨 白い老女
幼い頃から霊感の強かったあかね(南明奈)は、ある日、黄色い帽子をかぶり赤いランドセルを背負った少女の霊を目撃する。それは、かつて司法試験に落ちた息子・篤が家族5人を惨殺した事件の被害者であり、あかねの幼なじみの少女だった。彼女はなぜ姿を現したのか? また、家族を殺して自らの命を絶った息子が残していたカセットテープには、「行きます。すぐに行きます……」というセリフと不気味な少女の声が録音されていた。惨殺事件の現場やカセットテープの声から、陰惨で不可解な事件が新たに生み出されていく。

発売元/東映ビデオ
原案・監修/清水崇
監督・脚本/三宅隆太
出演/南明奈、鈴木裕樹、みひろ、中村愛美ほか
時間/61分
価格/4725円(税込)
発売中
© 2009 東映ビデオ・CELL
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最終更新:2009/08/26 20:00
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