トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > カルチャー  > これぞハリウッドの王道! 怒濤のアクション映画『G.I.ジョー』

これぞハリウッドの王道! 怒濤のアクション映画『G.I.ジョー』

gimain03.jpg© 2008 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 学生さんもそろそろ夏休みの終わりが見えてきそうな頃、ちょっとダレ気味な気分にガッツリ、ド派手な映画でも見て元気をつけたいという思うなら、『G.I.ジョー』がオススメ。

 米ハズブロ社のアクション玩具をもとに、80年代にアニメ化された「地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー」のエッセンスも取り入れて実写映画化。同じく玩具から派生し、メガヒットシリーズとなった『トランスフォーマー』と同じ製作者によるもので、監督は『ハムナプトラ』で知られる、アクション娯楽作は十八番なスティーブン・ソマーズ。全米では日本と同じの8月7日に公開されて初登場1位のスマッシュヒットを記録。完成前は、出来の悪さに監督が解雇されたなんて噂も流れたが、ふたを開けてみれば、まずまず御の字の成績で、さっそく続編も決定している。

 そう遠くはない未来。世界中から集められた精鋭で結成された国際機密部隊「G.I.ジョー」が、あらゆる金属を分解してしまう脅威の新兵器「ナノマイト」を狙う悪の組織「コブラ」と戦いを繰り広げる。正義の組織VS悪の組織という構図もシンプル、ついでに言えば、悪の親玉の目的は人々に恐怖を植え付けて世界の統一しようという、これまたシンプルなもので、とにかく何も考えずに楽しめる。

 G.I.ジョーのメンバーは、身体能力を飛躍的に向上させるハイパースーツを身につけて超人的なスピードとパワーで戦う者や、ハイテク機器を使いこなす諜報のエキスパート、果ては日本刀と手裏剣を武器に戦うニンジャまでもがいる。日本でいうところの戦隊モノに近いのりだが、そこはさすがのハリウッド。目を見張るVFXが満載で、予告編にも使われているパリのエッフェル塔がナノマイトを喰らって倒壊するシーンは、CGだとわかっていても思わず興奮してしまう。

 荒唐無稽の連続だが、リアルでダーク志向になりがちな最近のヒーローアクションものに比べると、突き抜けた感があってお気楽。アクションに次ぐアクションで、まさに息つく暇のない、ハリウッド・エンターテインメントの王道だ。

 キャストはチャニング・テイタム、シエナ・ミラー、レイチェル・ニコルズら日本ではまだ無名な若手が中心だが、主人公デューク役のテイタムは、今後、ジョニー・デップとクリスチャン・ベールが主演する『パブリック・エネミーズ』(12月12日公開)なども控えている注目株で、映画ファンなら覚えておきたい顔だ。

 さらに、日本人に一番なじみの顔といえば、コブラのニンジャ、ストームシャドー役でハリウッド進出を果たしたイ・ビョンホンがいる。件のエッフェル塔を破壊するシーンも彼によるもので、出番もかなり多く、流ちょうな英語も披露。ストームシャドーは、G.I.ジョーのニンジャ、スネークアイズのライバルという設定で、スネークアイズを演じているのは、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のダース・モール役で知られるスタントマン出身のレイ・パークだが、彼との直接対決でも引けを取らないアクションを見せており、まさに八面六臂の大活躍。

 最後にもうひとつ、本作には『ハムナプトラ』シリーズの主演ブレンダン・フレイザーがカメオ出演している。『ハムナプトラ』というソマーズ監督の先輩シリーズの主演俳優から、『G.I.ジョー』という新たなシリーズの主演俳優へのバトンタッチ的な役割を担っており、映画ファンはニヤリとさせられるはずだ。
eiga.com編集部・浅香義明)

『G.I.ジョー』
<http://eiga.com/movie/53207>

『G.I.ジョー』特集 シエナ・ミラー、イ・ビョンホン、スティーブン・ソマーズ監督インタビュー
<http://eiga.com/movie/53207>

『G.I.ジョー』映画評
<http://eiga.com/movie/53207/critic>

G.I.ジョー大図鑑―1960&1990年代、黄金時代のG.I.ジョー大集合!

マニアにはたまらん!

amazon_associate_logo.jpg

【関連記事】 超大作が持つ醍醐味を堪能!『マックス・ペイン』
【関連記事】 「細けぇ事はいいんだよ!?」アクション大作『トランスフォーマー/リベンジ』
【関連記事】 ハチは”失われた少年時代”のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊!

最終更新:2009/08/21 18:00
ページ上部へ戻る

配給映画