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徳光正行「この夏、絶対見たい"ヤバイDVD"」12撰!

演技とエロスが絶妙にマッチ!『愛のむきだし』

ai_no_mukidashi_01.jpg©「愛のむきだし」フィルムパートナーズ

[徳光正行オススメポイント!]
最高のエロシーンを作り上げた若手女優の実力と根性に脱帽

 作品を渡されたとき、最初は「こんなに長い作品を見せやがって! しかも主演がAAAの西島隆弘君だから、アイドル映画みたいに、ストーリーも何もない映画なんじゃねーの」と思いましたよ。でも、見始めたら最後までノンストップ。西島君も良い演技をしていて、かなり驚かされましたね。

sundome02.jpgとくみつ・まさゆき
1971年、神奈川県生まれ。タレント。徳光和夫の次男。『ザ・ゴールデンアワー』(東京MXテレビ)、『スペチャ!』(スペースシャワーTB)などで活躍中! もちろんサイゾー本誌連載『愛のズルむけい地』に登場いただいているアノ人です!

 でも、いちばん驚かされたのは、ヒロイン役の満島ひかりちゃん。彼女が自慰行為をするシーンがあるんだけど、実は彼女とは知り合いで、見た後に感動のあまり「オナニーシーン良かったよ」とメールを打ったら、返事が返ってこなかった(苦笑)。彼女は子どもの頃にSPEEDの妹分的なグループで芸能界の第一線を経験しているから、プライドがすごく高いハズ。でも、こうした演技もこなせる女優なんだと感心しましたね。

 あと、安藤サクラさんも決して美人じゃないのに、すごい色気がある。板尾創路さんの勃起したチンコに、彼女が自分のアソコをすりつけるというシーンがあるけど、そこのエロスは見事としか言いようがなかった。

 ただひとつ、西島君も板尾さんも、勃起したアソコが大きすぎ。さすがにあれは”見栄を張り過ぎ!”だと思いましたね(笑)。
(取材・文=丸山大次郎/「サイゾー」9月号より)

[宣伝担当オススメポイント!]
4時間という邦画史上空前の尺を持ちリアリティを徹底追求した異色作
ai_no_mukidashi_02.jpg
「盗撮」「パンチラ」「女装」「カルト宗教」などインパクトのあるテーマ満載の衝撃作でありながら、最後は感動の波に飲み込まれる傑作です。何より、テンションが凄い! たとえば、ヒロインの満島ひかりさんによるアクションシーンでは、パンチラも気にせずキックやパンチの見事な大立ち回り。女優さんだから……なんて余計な配慮をせず、監督が良かれと思うことを一直線に描いているから、すべてのシーンが見ていて気持ちよく、4時間があっという間に過ぎるんだと思います。そもそもこの作品は、監督の友人が盗撮マニアで、しかも妹さんが新興宗教にはまってしまい、それを奪回したという実話がベースになっています。また、出演者たちの熱演ぶりも怖いくらい。メイキングを見ればわかるのですが、特に作中のキモとなる”マリア”を演じる満島さんは、こちらが手に汗握るくらい監督から何度もダメ出しされています。

 映画というものには、いろいろなしがらみがあります。まず、映画館の上映回数が少なくなるために長時間の作品は敬遠されがちだったり、さまざまな機会で上映・放送されるため表現が規制されがちだったり。しかしこの作品は、237分と邦画界では類を見ない尺。また、挑戦的なシーンも多く、おそらく最近の邦画では絶対に見ることができない内容。これがヒットしたことは、日本の映画界に大きな影響を与えるかもしれません。

愛のむきだし
『自殺サークル』や『紀子の食卓』などで知られる鬼才・園子温監督による”純愛”エンタテインメント。敬虔なクリスチャンの家に生まれた角田ユウは、神父の父テツから強要されている”懺悔”で告白するため、日々盗撮という罪作りに励んでいる。そんなある日、罰ゲームで女装したユウが街を歩いていると、チンピラに絡まれていたヨーコと出会い……。第59回ベルリン映画祭国際批評家連盟賞&カリガリ賞W受賞ほか、『おくりびと』とならび世界で賞賛される09年を代表する日本映画。

販売元/アミューズソフトエンタテインメント
監督/園子温
出演/西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラほか
時間/237分
価格/5,460円(税込)
発売中
©「愛のむきだし」フィルムパートナーズ
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最終更新:2009/08/19 16:29
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