『けいおん!』”異常人気”に『紅白歌合戦』プロデューサーが出演を依頼!?
#アニメ #けいおん!
アルバム『放課後ティータイム』(ポニーキャニオン)がアルバムランキングで1位を記録し、史上初となるアニメキャラクター名義での首位獲得を実現したアニメ『けいおん!』。番組放送終了後も人気を拡大し続ける中、ついに主人公の女子高生・平沢唯が愛用するエレキギターをイメージしたギターが公式発売されることとなった。”異常人気”とも言える『けいおん!』ブームをアニメ雑誌のライターは次のように分析する。
「バンドに夢を賭ける女子高生を描くという今までありそうで、意外となかった設定がウケた要因の一つでしょうね。何かに熱くなることがダサいと思われてしまう時代に、唯たちがひたむきに音楽に打ち込む姿は若者にシンパシーを与えたようです。とはいえ、バンドが演奏するシーンはそんなに多くないんですが、最終回で、文化祭の大切なライブを前にギターを家に忘れた唯が取りに戻り、再びステージに上がるまでのシークエンスはアニメ史に残る名場面といってもいいでしょう。ただ、あまりにマーチャンダイジングに走りすぎてる傾向はあります。唯モデルのギターに続いて、人気は唯以上に高いバンドのメンバー・秋山澪モデルのベースも販売されます。さらに、人気アニメで各キャラクターをフィーチャーしたキャラソン(キャラクターソング)が発売されるのはもう当然なんですが、10月には、バンドとは一切関係がない唯の妹の平沢憂、唯の幼なじみの真鍋和というキャラのキャラソンまで、発売されます。もうファンの尻の毛もむしる勢いですね(笑)」
そんな「けいおん!」の異常人気に目を付けたあるテレビマンがいる。それは、NHK『紅白歌合戦』のプロデューサーも務めている石原真エグゼクティブ・プロデューサーだ。NHKでレギュラー放送している音楽番組『MUSIC JAPAN』で8月16日にアニメソングを特集した『MUSIC JAPAN 新世紀アニソンSP』を放送予定。その中で、目玉となっているのが、注目の女子高生バンド・SCANDALが『けいおん!』のエンディングテーマ「Don’t say”lazy”」をカバーするというもの。2次元と3次元が融合した大胆な試みだが実は当初は、石原EPは『けいおん!』で実際に楽曲を歌う声優たちのユニット・桜高軽音部に出演してほしかったものの、それが諸事情で実現せず、苦肉の策としてSCANDALにカバーを依頼したという。石原EPは番組公式ブログで次のように明かしている。
「何度も『桜高軽音部』には出演の依頼を続けてきました。ご存知の通りアニメは制作費が割りと高いジャンルのため、製作委員会方式ということで複数の企業が出資して作品を作ることがあります。『けいおん!』は大ヒット作でもあり、委員会の調整もなかなか大変ということで出演していただくことができませんでした」
製作委員会方式という障壁によって、今回は声優本人たちによる演奏は実現しなかったものの、NHKは『アニソンのど自慢』の放送や、NHK FMで1日12時間アニソンだけの『今日は一日「アニソン」三昧』をオンエアするなどアニメにはかなり寛容な放送局。NHKの中でもアイデアマンとして知られ、「紅白歌合戦」のイメージも一新させた石原EPだけに、今年の年末には、『けいおん!』声優たちのユニット・桜高軽音部と製作委員会を口説き落として、実際に歌う姿を見ることができるかもしれない。
(文=本城零次)
夜なべしてでも見るべし!
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