こんな美人、待たす男を見てみたい!? 吉瀬美智子が「待つ女」を熱演!
#映画 #インタビュー #邦画 #吉瀬美智子
30歳を超えて、本格的に女優へと転身を遂げた吉瀬美智子。その美貌と演技力が各所で話題の彼女が、恋愛映画に挑んだと聞き、鼻息荒く会いに行ってきた。
「今回、初めて自分とはまったく逆のタイプの役を演じたんです。私は好きになったら真っすぐなタイプ。でも朋子は──」
スクリーンから放たれるのと同じ美貌、艶やかな声。吉瀬美智子の佇まいは、涼しげな、それでいて凛としたオーラをまとっていた。
「今、最も輝いている女性」と称される、女性たちの憧れの存在。だが羨望を集める理由は、決して美貌だけによるわけではない。「Domani」誌の専属モデルを務めてきた彼女が本格的に女優業に進出したのは07年。ドラマや映画で着実にキャリアを積み、今その確かな演技力が評価され始めている。フランス・リヨンを舞台にしたラブストーリーの新作『白夜』では、二人の男の間、過去と未来の狭間で揺れ動く女性の心の襞を、繊細な演技で魅せる。
「私が演じた朋子は、傍目には普通に見えるけど、内面に人に言えない闇を抱えてるんです。でも仮面の下のその危うさを表現するのが難しくて。朋子は、私とは逆の行動ばかり取るんですよ(苦笑)」
朋子は仕事も家族も何もかも日本に捨て、別れた恋人を追ってリヨンにやってきた元OL。だが待ち合わせの赤い橋の上で出会ったのは、待ちわびた人ではなく、一人のバックパッカーだった──。
名作『男と女』を思わせる、どこか倦怠気でミスティな雰囲気の中、物語はバックパッカーを演じるEXILE・眞木大輔とのミニマムなニ人芝居で進んでいく。「カメラが回っていないところでは、ほとんど眞木さんとしゃべらないようにしました」というように、ぎこちなく惹かれていく二人の距離感が生々しくフィルムに焼きつけられている。
「正直、最後まで迷いながら演じていました。でも手さぐりで演じる中で、だんだん朋子と自分がシンクロして、ラストシーンでは完璧に彼女になりきれた……かな?」
ハッピーエンドかビターエンドか。異国の地での恋の行方は、劇場で確認してほしい。
(文=鈴木ユーリ/「サイゾー」9月号より)
●きちせ・みちこ
1975年、福岡県生まれ。「Domani」(小学館)などファッション誌モデルを経て女優に転身し、ドラマ『ライアーゲーム』(フジテレビ)『ブラッディ・マンデイ』(TBS)『BOSS』(フジテレビ)などに出演。現在、来春公開の映画『海の金魚』を撮影中。
所属事務所モバイルサイト〈http://flamme-co.mobi/〉
●映画『白夜』
それぞれの事情を抱え、人生のターニングポイントに立った男女が、偶然橋の上で出会う。そして急速に惹かれあい―。
監督/木林政広 出演/吉瀬美智子、眞木大輔 配給/ギャガ・コミュニケーションズ 公開/9月19日より新宿武蔵野館ほか全国順次<http://byakuya.gyao.jp/>
シーズン2は11月スタート
【関連記事】 究極料理を超えた”極地料理”に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』
【関連記事】 白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』
【関連記事】 和風美少女・蓮佛美沙子にゾクゾク! 日本初の3Dスリラー『戦慄迷宮』撮影中
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事