“恕の心”が築く段ボール城に瞠目『築城せよ!』ムーブオーバーイベント
#映画 #邦画
4日、東京テアトル(東京・新宿区)で映画『築城せよ!』のトークイベントが行われ、同作品の古波津陽監督と、”地域活性伝道師”木村俊昭氏が登壇した。
『築城せよ!』は、過疎化が進む愛知県猿投(さなげ)町で、現代人に乗り移った戦国武将の魂が段ボールで城を築くという作品。一見、突飛な設定だが、物語は地域再生問題や環境問題など社会性の高いテーマを扱いつつ、親子や地域住民同士のつながりを描き出している秀作だ。そして何より、1万2,000枚の段ボールを使って”築城”された段ボール城の美しさたるや、「ものづくりのロマン」を存分に感じさせてくれる作品となっている。
この日、監督と共に登壇した木村氏は、小樽市の職員として地域再生に取り組み、その成果を買われて内閣府企画官へと異例の転身を遂げた人物。”町おこしのプロ”である木村氏はこの映画に「恕(じょ)の心──思いやりの心を感じました」と絶賛。
総制作費3億5,000万円のうち「3億円は寄付でまかなった」(益田祐美子プロデューサー)という本作、映画のストーリーさながらに、多くの人間を巻き込んで築き上げられた映画『築城せよ!』は現在も全国で公開中。8月9日(日)にはユナイテッドシネマ豊洲で、古波津監督とヒロインを演じた新人女優・海老瀬はなさんによる舞台挨拶が予定されている。
●『築城せよ!』
出演/片岡愛之助、海老瀬はな、江守徹、阿藤快、藤田朋子、津村鷹志、木津誠之、ふせえり
監督・脚本/古波津陽
脚本/浜頭仁史
撮影/辻健司
美術/磯見俊裕
(C)「築城せよ!」製作委員会
コミックも。
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