驚愕の映像美! 童心に帰って楽しめる”トイ系映画”の急先鋒『G.I.ジョー』
なけなしの小遣いで買ったロボット玩具やフィギュア、ミニカーを両の手にしかと掴んで、「こっちは力が強い」「こっちは動きが速い」などと自分勝手に設定を施し、思いのままに戦わせる──正常な男子なら誰もが、恋を覚えるより先にそんな遊びに熱中したはずだ。
そんなとき、私たちの目の前には、広大な宇宙や砂漠地帯、あるいは荒廃した世紀末都市など、想像力のままに自由な世界が広がっていた。そして命を吹き込まれた玩具たちはそのワンダーランドのなかで、ときに私たちの想像を超えるほどの活躍を見せてくれた。
そんなワンダーランドをスクリーンのなかで具現化した”トイ系映画”が昨今、続々と公開されている。2007年にマイケル・ベイ監督によって映画化された『トランスフォーマー』は世界中を席巻し、一部のシリーズ玩具にプレミア値をつけるほどの一大旋風を巻き起こし、現在、その続編が公開されている。また国内でも、バンダイナムコホールディングスが東映と、タカラトミーが日活と提携して玩具キャラクターの映画化に向けて動き出している。「リカちゃん」「ZOID」あるいは「MONOPOLY」……今後いったいどんなトイ系映画が生まれてくるのか、期待は膨らむばかりである。
そんななか、”トイ系映画”のスーパーエースとも呼ぶべき作品が来日する。それが、8月7日公開の映画『G.I.ジョー』だ。
64年に発売が開始された1/6スケールフィギュア「G.I.ジョー」は、緻密に成型された軍装品の数々と表情豊かな兵士たちの造形が受けて、大ヒット商品となった。そして、当時「G.I.ジョー」に心を撃ち抜かれたのは、少年たちだけではなかった。秋本治によるマンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』にもたびたび登場するように、青年~壮年層の”大きな男子”たちにも絶大な支持を受けたのである。
そんな『G.I.ジョー』映画化に際して白羽の矢が立ったのは、『ハムナプトラ』シリーズで壮大なファンタジー世界を描き、一躍ハリウッドSFの旗手となったスティーヴン・ソマーズ監督だ。今作でも持ち前の精緻な世界観とスピード溢れるアクションで『G.I.ジョー』に躍動感溢れる命を吹き込んで見せた。
キャストには「G.I.ジョー」側のデュークに80年生まれの新鋭・チャニング・テイタム、ホークには大ベテランのデニス・クエイドが顔を揃えた。また、敵対する「コブラ」側にはドラマ『HEROES』のクリストファー・エクルストン、スーパーモデルのシエナ・ミラー、さらに韓流スターのイ・ビョンホンと、こちらも個性的な名前が並んでいる。
魅力的な演者陣、未体験の映像美、童心に帰れる物語設定、そして言わずもがな、息つく暇もないガン&バイオレンスアクション。そう、映画『G.I.ジョー』は、あの頃の私たちの夢の続きなのだ。
公式サイト<http://www.gi-j.jp/>
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