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"噂の女"神林広恵のナイショの一説

公調と総連の”絶対タブー”が暴かれる!? 元長官の暴露本に霞ヶ関が震撼

koan_kensatsu.jpg『公安検察 私はなぜ、朝鮮総連ビル
詐欺事件に関与したのか』講談社

 伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ギョーカイの内部情報を拾い上げ、磨きをかけた秘話&提言。

「あの緒方重威が暴露本を出版する」──そんな情報が霞ヶ関で流れ、関係者などの間で話題になっている。

 緒方重威とは、仙台、広島高検検事長や公安調査庁長官を歴任した大物法曹人。だが、彼の名が大きくクローズアップされたのは、07年朝鮮総連から土地・建物や現金4億8,400万円を騙し取ったとして、詐欺罪で逮捕されたことだった。

「朝鮮総連といえば、公調の重要監視対象です。その元長官が詐欺に関与した。それだけでなく大物政治家の元秘書も逮捕され、事件発覚当時はマスコミでも大きく取り上げられました」(大手紙社会部記者)

 緒方は今年7月16日に東京地裁で、執行猶予付きの有罪判決を受けたが、その直後の今月末、一連の事件の内幕や検察・公調時代を暴露する本を出すというのだ。

 関係者によれば、その内容はなかなか興味深いものだという。

「当初、容疑を否認していた緒方ですが、東京地検特捜部での取調べで、2まわりも年下の検事に『刑務所で死ね』と怒鳴り上げらたこと。こうして脅されるのが怖くなり、自供してしまったこと。娘からのメールを悪用されたことなど、取調べの様子も赤裸々に描かれているようです。かつては検事として取り調べる側にあった緒方が、いかに検事に迎合していったかは興味深い。また事件の背景に当時の安倍政権の怒りと、それを恐れて組織防衛に走った検察の内幕なども書かれているようです」

 この暴露本は講談社から出版されるが、検事時代に内部抗争で殴り合いのけんかになった事件など、様々な法曹内幕話が記されているという。

「緒方は事件の首謀者ではなかったかもしれませんが、関係者から旅行や接待などを受けるうちに断りきれなくなり、肩書きを利用されてしまった面もあった。脇が甘すぎたんです。こんな人物が日本の治安や安全保障に関する情報戦やスパイ活動を担っていたと思うとゾッとしますけどね」(公安事情に詳しい評論家)

 無用の長物、リストラ官庁ともいわれた公安調査庁だけに、元長官の暴露本がどんな影響を及ぼすのか、けだし見ものである。
(文=神林広恵)

公安検察 私はなぜ、朝鮮総連ビル詐欺事件に関与したのか

霞が関の冷や汗が止まらない

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最終更新:2009/07/24 14:13
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