美少女キャラが誘う”萌える”ピュアオーディオ入門書(後編)
#音楽 #萌え #アニソン
岩井氏はオーディオライターとして活躍する一方、自身も美少女イラストを描くオタクとしての顔も持ち、「融雪カンテラ」という同人サークルでコミケなどにも出展している。そうしたオタク活動で得た友人を自宅に招き、アニソンのCDをピュアオーディオで聴かせると、「これはすごい!」と口々に絶賛されたことから、オタク層によるオーディオの需要を確信したという。
楽しめるという「KENWOOD K Series」。
「『オーディオでアニソンが聴いてみたい』と思っても、一般のオーディオ店にアニソンのCDを持参して試聴させてもらうことは、とてもじゃないけど出来ない。そういったことを感じさせてしまう敷居の高さがオーディオにはあり、またオーディオ業界もそのような需要があることに気づいていない実感があったので、そこをカバーできる本が作りたかったんです。さらに本を読んでわからなかったことも、イベントで実際に体感することができれば、オーディオに対する興味をより深めてもらえるんじゃないかと。ただ、そうやってイベントと連動させることを考えた場合、出版社から商業誌として出してしまうと、動きづらくなる点が出てくる。オーディオは次から次へと新しい製品が発売されるので、たとえ半期遅れただけでも、製品のラインナップがガラリと変わってしまうことがあるんです。そのため、今回は敢えて同人誌といった形態を取ることにしました」
そうした想いにメーカー側も賛同し、試聴のために貸出機を提供してくれたり、設計者が直に話を聞かせてくれたりするなど、全面的にバックアップしてくれたという。また、メーカーによっては社長がイベントに出向き、システムについて直接解説してくれる機会もあったとか。ところで、岩井氏が今もっとも「これでアニソンを聴いてみたい!」と思う機種は何なのか?
ヘッドホンで試聴できるようになっていた。
こちらは「Victor EX-AR3」
「SONYの一番上のモデルで『SS-AR1』というスピーカーがあるんですが、エレガントな外見とは裏腹に、音楽性に満ちた温かみのあるサウンドが出てくるんですよ。それで坂本真綾の『さいごの果実』とか、しっとりした曲を聴いてみたいですね。……え? そのスピーカーを美少女キャラに例えるなら? えーと、そうですね……ゲーム『To Heart2』の「タマ姉」がそれに近いと思います。彼女も一見すると上品なお嬢様なんですが、主人公の前ではデレデレな面もある頼れるお姉さんになるので。そういえば今日、とらのあなの下のフロアでタマ姉のフィギュアを買ったんですよ! そんな大っぴらに見せられるものじゃないんですけど!!」
あ、見せていただかなくて結構です……。今後の展望としては、「本とイベントが1つのサイクルになって動くコンテンツを目指していければと。本作のようなビジュアルブックだけに限らず、色んな形式のオーディオ本を出して、1つのグラウンドを作っていきたい」とのこと。すでに次回のイベント開催も考えているそうなので、オーディオに興味がある人はひとまず『Soundgirl -音響少女-』を読んで、次報を待つべし!
(取材・文=アボンヌ安田)
●『Soundgirl -音響少女-』
ピュアオーディオの特徴や音質などを、美少女イラストと共に詳しく解説した同人誌。オーディオライターである発行人・岩井 喬氏と、Soundgirl製作委員会の編集・製作代表を務める渡辺 修氏は、2人とも商業誌の編集経験者。そのため、同人誌でありながら商業誌顔負けのクオリティが実現している。コミックとらのあな各店で発売中。価格/1500円
●コミックとらのあな(店舗紹介)
http://www.toranoana.jp/shop/
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