東国原、ホリエモン……窮地の自民党に有名人が続々”追い風”の何故
#自民党 #神林広恵 #ホリエモン #東国原英夫
伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ギョーカイの内部情報を拾い上げ、磨きをかけた秘話&提言。
自民党の周囲が騒がしい。
日本郵政の西川社長進退問題で鳩山邦夫が総務相を辞任、さらに23日には選対委員長の古賀誠が、東国原英夫・宮崎県知事に衆院選出馬を要請し、党内を二分する騒ぎとなっている。
「東国原知事が古賀選対委員長に『私を自民党総裁にする覚悟があるのか』と要求し、大騒動になった。自民党内は反発の声の方が多いようですが、邦夫を更迭したことで支持率を下げ、また次期衆議院選で大敗が予想されている状況下において、今回の騒動で自民党に対する世間の目をひきつけたというプラス効果もあるのではないか」(大手紙政治部記者)
今回の騒動は決して自民党にマイナスには働いていないという見方だが、さらに東国原騒動は意外な効果を挙げた、と指摘する政治ジャーナリストもいる。
「奇しくも同時期に、与謝野薫財務相と渡辺喜美元行政相に対する迂回献金疑惑が発覚した。『オリエント貿易』という先物取引会社がダミーの政治団体を通じ、2人に献金をしていたというもので、これは西松建設の献金事件と同じ構造です。しかし、メディアも東国原問題の方ばかりを取り上げ、献金問題は後回しになっている。冷静に考えれば、こちらの方が大問題なのですが」
結果的に東国原に助けられた格好になったというのだ。
そしてもうひとつ、自民党にとって力強い援軍が現れた。それがライブドアの堀江貴文元社長だ。
堀江元社長は、06年に起こった「偽メール事件」で名誉を傷つけられたとして、民主党に3,300万円の賠償と謝罪広告掲載を求め東京地裁に提訴したのだ。
3年も前に起こった偽メール事件についてなぜ今さら提訴なのか、さらに民主党はメールが偽物だったことを認め、前原誠司・民主党代表(当時)は辞任、問題を取り上げた永田寿康・元民主党衆院議員は議員辞職をし、その後自殺を遂げている。
「堀江さんはブログなどで、『事実でないことを放置しているのはまずい』などと政治的意図を否定していますが、彼の意図がどうであれ、今回の提訴は民主党バッシングの意図が見え隠れする。堀江さんは、現在でも、自民党の小泉・竹中構造改革の正当性を主張し、民主党を批判していますしね。また堀江さん本人も、ライブドア粉飾決算事件で実刑判決を受けて上告中ですが、未だ政治的な野心を持っているのではないか」(前出ジャーナリスト)
政権末期を思わせる、自民党によるなりふりかまわぬ巻き返し作戦か!?
(文=神林広恵)
そこそこに、ね。
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