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天下の日経もヤンキーに注目! ヤンキーを制する者は日本を制すのか!?

「ヤンキー論」に必ずつきまとうナンシーの影を追っ払え!(前編)

yankee_0616.jpg『クローズZEROⅡ』(上)と『ROOKIES』(下)。
並べて気づくのは、ヤンキーは集合写真的な
構図が好きなんですね。「仲間との繋がり」を
意識できるからでしょうか?

映画やドラマの中で、今ヤンキーがもてはやされ、それとともにヤンキー文化を扱った書籍も目につくようになった。ゼロ年代も終わりを迎える日本でなぜヤンキーがブームに?? そんな疑問に、社会の”再ヤンキー化”をいち早く嗅ぎつけた速水健朗が真っ向から挑んだ(いや、ちょっと斜めか……)。

『ヤンキー文化論序説』『ヤンキー進化論』とヤンキー研究本が今年の3月、4月に立て続けに刊行された。前者は、建築評論の五十嵐太郎を中心に、宮台真司、斎藤環、磯部涼、阿部真大といった新旧論者(実は筆者も片隅で参加している)がヤンキー文化について論じたもの。後者は『族の系譜学』の著者でもある社会学者・難波功士が「ヤンキー的なもの」がどこから生まれ、どう消費されているのかを、ヤンキーの歴史を踏まえて書いたもの。
 この2冊以外にも、コンビニ向け配本の『これがニッポンの不良30年史だ! ヤンキー大集合』や、少し文脈は変わるがギャングコミュニティに潜入した社会学者の『ヤバい社会学』など、広義のヤンキー研究本も含めると、ちょっとしたヤンキー研究本ブームの状況なのだ。

最終更新:2010/04/06 13:59
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