かつての輝きはどこに!? GLAYが「失速」したワケ
#音楽 #GLAY
先日、フリーライブに1万5,000人の観客を集めて話題を呼んだGLAY。デビュー15周年を迎えた彼らは今年、記念のベストアルバムを発表するなどして活発な活動を展開している。
GLAYといえば、1990年代に記録的なCDセールスを打ち立てたバンド。97年に出した最初のベストアルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』は、出荷枚数が500万枚を超える空前のベストセラーとなった。同世代のミスチル、ラルク・アン・シエル、ルナシーらと並んで、「CDセールス黄金時代」を築いた立役者だ。
しかし、そうした同世代バンドの中では、解散したルナシーはさておき、GLAYの”失速感”が目立っているのも事実。いまもヒットメイカーであり続けているミスチル、海外公演などを効果的に打ち出し、カリスマ的な人気を維持しているラルク・アン・シエルらに比べると、GLAYは「90年代にピークを迎え、当時からのファンに支えられているバンド」というイメージがぬぐえない。ここ数年ヒットらしいヒットは出ておらず、今月から始まるコンサートツアーにしても、地方の県民会館レベルでの公演が大半だ。
なぜ、そうした”差”が生じたのか。レコード会社関係者が解説する。
「周囲に優秀なブレーンがいたかどうか、その違いに尽きますね。ミスチルには全権プロデューサーともいえる小林武史氏がついており、音楽性、プロモーションの両面で目を光らせています。ラルク・アン・シエルの場合は、とにかく所属事務所(マーヴェリック)に知恵者が多く、長期的な戦略策定に長けている。一方、GLAYはここ数年、事務所からの独立にまつわるゴタゴタに巻き込まれるなど、スタッフに恵まれていない印象です」
05年に前所属事務所「アンリミテッド」から独立したGLAY。アンリミテッドのオーナーであるM氏と、GLAYの育ての親でもあったI氏が争った末の”独立劇”だったといわれる。その後、大手芸能事務所のバックアップを受けた時期もあったが、現在はリーダーTAKUROが設立した事務所「ラバーソウル」を拠点に、他社の力を借りずに活動しているという。
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