島田洋七監督映画『がばい』大コケでもタダでは起きない”がばい商魂”
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お笑いタレントの島田洋七が初監督を務めた映画『島田洋七の佐賀のがばいばぁちゃん』の公開が、ほとんどの映画館で5月一杯で打ち切り。二匹目のドジョウとはならなかった。
「倉内均監督、吉行和子主演でつくられた前作の『がばい』は5億円の興行配収。今回の興行配収は、その数分の一という惨憺たる数字だと思いますよ」(映画関係者)
書籍『佐賀のがばいばぁちゃん』シリーズが、600万部という空前の大ヒットになって、売れっ子作家の仲間入りした洋七。同作はすぐにドラマ化、映画化もされ、洋七は笑いが止まらない状態だったようだ。
「これに味を占めたんでしょうね。今度は『自分が監督をやる』と言い出して、『島田洋七の佐賀のがばいばぁちゃん』の制作に着手したんです。ところがその後、当時所属していた吉本興業に、本の印税の一部を支払うことを渋り、事務所と契約更新をしないという事態に陥りました。事実上の追放のようなものです」(吉本関係者)
吉本を敵に回したために、洋七版の映画にはスポンサーがなかなかつかず、苦戦のクランクアップ。公開も、4月上旬に九州地区からの先行上映となった。
「東京では、ゴールデンウィークに合わせた絶好の時期に公開されましたが、客足は伸びていなかったようで、銀座の映画館などは、早々と子ども向け映画に差し替えていました」
ところが洋七は、ただでは転ばない。夏以降は、自らフィルムを持って地方の公民館を回り、上映活動を続ける予定だという。もちろん上映会には、高額なギャラの洋七の講演会も入っているようだ。
もしこの草の根活動が功を奏して、再び映画がヒットをあげれば、この苦労話を本に……なんてこともあるかも?
がばすぎるぜ。
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